日中戦争のきっかけとなった盧溝橋事件の場所探訪レビュー

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日中戦争のきっかけとなった盧溝橋事件の場所探訪レビュー

盧溝橋事件の場所について知りたい方へ、本記事では、盧溝橋事件の場所に関する詳細な情報を提供しています。まず、盧溝橋事件とは何か、「盧溝橋」の読み方、盧溝橋事件がいつ、どこで起きたのか、そして盧溝橋事件がなぜ起きたのかについて解説します。

さらに、盧溝橋事件が日中戦争のきっかけとなった背景を探るとともに、盧溝橋へのアクセス方法についても詳しく説明します。最後に、筆者が実際に盧溝橋を訪れた際の探訪レビューもご紹介します。この記事を通じて、盧溝橋事件の場所に関する理解を深め、歴史的な現場を訪れる際の参考にしていただければ幸いです。

本記事で説明するポイント
・盧溝橋事件とは何かについて理解できる
・「盧溝橋」の読み方と盧溝橋の場所、営業情報など
・盧溝橋事件がいつ、どこで、なぜ起きたのかについて理解できる
・盧溝橋へのアクセス方法と筆者による探訪レビュー

盧溝橋事件の場所と盧溝橋

盧溝橋の上を歩くその1

まずここでは、盧溝橋とはどういう橋なのか、「盧溝橋」の読み方、盧溝橋のある場所について解説したあと、盧溝橋事件とはどういった事件なのか、盧溝橋事件はいつ起こったのか、盧溝橋事件はなぜ起きたのかについて理解を深めていきます。

盧溝橋とは?読み方は?どこにある?

盧溝橋とは永定河という川にかかる石造りのアーチ橋で、全長は266.5m 1192年に建設されました。盧溝橋は、かつてこの地を訪れたマルコポーロの「東方見聞録」にも登場しており、「世界中どこを探しても匹敵するものがないほどの見事さ」と記されています。このため西欧では、盧溝橋のことを「マルコポーロの橋」とも呼んでいます。

盧溝橋の読み方は日本語で「ろこうきょう」です。中国語では「Lu gou qiao(ルーコウチアオ)」と発音されます。盧溝橋のある場所は、中国北京市の南西部、豊台区です。

盧溝橋事件とは?いつ起こった?

盧溝橋事件とは、中国の北京近郊にある盧溝橋で発生した日本軍と中国軍の間の武力衝突事件です。この事件は、その後の日中戦争のきっかけとなりました。盧溝橋事件が起こったのは193777日でした。

盧溝橋事件はなぜ起きた?

盧溝橋事件が起きた直接の原因は、193777日夜、豊台に駐屯していた日本軍が盧溝橋付近の河原で夜間演習中、中国軍から実弾を撃ち込まれ攻撃を受けたことによります。その後の点呼時に日本軍兵士のひとり人が所在不明だったため(実際はトイレに行っていただけとも言われている)、事態を重く受け止め、中国側に撤退を要求するも、中国軍側からの攻撃が続いたため日本軍が応戦し、戦闘へと発展しました。

盧溝橋事件の場所へアクセスと探訪レビュー

盧溝橋の碑

次に、盧溝橋事件の場所となる盧溝橋へのアクセスと営業情報に触れ、筆者が実際に盧溝橋を訪問したときの探訪レビューをご紹介します。

盧溝橋へのアクセスと営業情報

宛平城の城門の遠景

盧溝橋へのアクセスは、北京の中心部から地下鉄を利用すると便利です。地下鉄16号線の宛平駅が最寄り駅となり、ここから盧溝橋までは約1km、徒歩15分くらいになります。また、少々遠くなりますが、地下鉄14号線の大瓦窯駅で下車することも可能です。大瓦窯駅から盧溝橋までは約2.5kmの距離があり、徒歩で約2030分かかります。

これらの地下鉄駅から盧溝橋まで路線バスはありません。タクシーを利用したい場合は、駅前でタクシーを捕まえるか、中国のタクシー配車アプリ「DiDi」を利用するといいでしょう。

盧溝橋は見学が有料で、橋のたもとでチケットを購入して橋に入場するシステムです。盧溝橋の営業情報ですが、入場料は大人20元です。営業時間は、4月から10月までは07:30から19:00まで(最終入場18:30)、11月から3月までは08:00から17:30まで(最終入場17:00)となっています。

盧溝橋の探訪レビュー

続いて、筆者が実際に盧溝橋を訪問した時の探訪レビューを紹介します。盧溝橋の位置は北京市豊台区、天安門から南西に20kmほどの距離にあります。たとえて言えば、東京駅から川崎駅くらいの距離となるので、比較的近い位置にあると言えます。

地下鉄14号線「大瓦窯駅」から盧溝橋へ

このとき私は、北京の中心地、王府井大街にある北京飯店に宿泊していました。実は、盧溝橋へのアクセスでは、本来の最寄り駅である地下鉄16号線の宛平駅ではなく、地下鉄14号線の大瓦窯駅のほうを利用してしまったため、現地の徒歩移動に時間がかかってしまいました。それでもホテルから盧溝橋までの移動にかかった所要時間は1時間程度でしたので、とても便利なロケーションと言えます。

地下鉄14号線の大瓦窯駅

上の写真は、地下鉄14号線の大瓦窯駅で下車して地上に出たところ。この大瓦窯駅から盧溝橋まで2.5kmほどを20~30分ほどかけて歩いて行きました。ちなみに、盧溝橋の近くまで行く路線バスなどはありませんでした。盧溝橋の途中まで行く路線バスはあったのですが、路線バスを降りてから盧溝橋までの道がややこしそうなので、やめておきました。

大瓦窯駅と盧溝橋の間は、うまくタクシーがみつかれば、タクシーを使うのがお勧めですが、ある程度頑張って見つからなければ、あきらめて歩いたほうが早いと思います。私の場合、大瓦窯駅前でタクシーを捕まえようとしました。駅前の大通りには結構タクシーが走っていたのですが、なぜか手をあげても全然止まってくれません。中国のタクシー配車アプリ「DiDi」を使ってみましたが、こちらも全くドライバーが応答しませんでした。そのとき、気温がマイナス5度と寒く、雪もちらちら降っていたので、じっと立っているのも辛く、すぐにあきらめて歩くことにしました。地下鉄16号線の宛平駅を利用していれば、盧溝橋まで1kmなので、タクシーを使うほどの距離でもなかったのですが、ちょっと後悔しています。

宛平城の城門その1

スマホのナビを見ながら大瓦窯駅から盧溝橋のほうへ10分くらい歩いて行くと、上の写真のような立派な城郭が見えてきました。盧溝橋の東側には明の時代に建設された城郭都市「宛平城」が隣接しており、この城郭は宛平城のもののようです。

宛平城の城門その2

宛平城の重厚な城門をくぐって城内に入ると、城郭内の広場のようなところに出ました。またここから次の城門をくぐって城郭の外に出ていきます。こうして、幸いお城見物もでき、興味深かったので、少々長い道のりでしたが苦になりませんでした。

宛平城の城門その3

宛平城の城郭から出て後ろを振り返ると、上の写真のような感じで、迫力のある楼閣が格好良かったです。

中国人民抗日戦争記念館

宛平城の城郭を過ぎた途中に、上の写真のような、「中国人民抗日戦争記念館」という施設がありました。ちょっと興味はありましたが、スケジュールに余裕がなかったので、見学は次の機会として、ここはパスしました。盧溝橋はここから目と鼻の先です。

盧溝橋での見物

盧溝橋(博物公園)の正面入口

宛平城の西端の城門を出ると道を挟んで正面に盧溝橋(博物公園)の正面入口があります。入口横のチケット売場で入場券(20元)を買い、入場しました。入場すると広場があり、その広場の先に盧溝橋がありました。

盧溝橋の上を歩くその2

盧溝橋のたもとに立ってみると、今までイメージしていたよりも長くて、幅も広く、とてもスケールの大きな橋でした。盧溝橋の欄干にはたくさんの獅子がずらりと並んでいます。全部で500個ほどあるそうです。

獅子の像

橋の中央部分には、建造当時の石の路面が復元されていました。もともとは橋の上は全面が石でできていたようですが。さすがに建築時から800年たっているので、補修工事などのメンテナンスはなされているようです。しかし、一部ではあるものの、当時の状況がイメージできるのでありがたいです。

復元路面を見る

橋の中央付近まできて振り返ると、下の写真のとおり、宛平城の城門と楼閣に向かって盧溝橋がまっすぐに伸びていることがわかります。なかなか絵になって奇麗です。

宛平城の城門を見る

橋の対岸に行くと、下の写真のような碑文がありました。乾隆帝の筆と伝えられる「盧溝暁月」の石碑です。乾隆帝がここで月を見たということから、現在も中秋の名月の夜には月見に多くの市民がここを訪れるのだそうです。

「盧溝暁月」の碑

盧溝橋の上を歩くのもいいですが、側面から見ると半円状のアーチが連なった美しい姿なので、側面からの見物も必須です。ただ、盧溝橋(博物公園)の中からでは川岸などに出ることができないので、一旦、博物公園の外に出なければなりません。

盧溝橋全景

博物公園の出入口は、入場した正面入口のほか、橋を渡った対岸にある出入口と、橋より南側にある川辺の出入口との3ヶ所となっているのですが、川辺の出入口から出ると、すぐ横に川岸に下りる階段があります。その階段を下りると川辺の散策道に出ますので、そこから盧溝橋の側面を見物することができます。やはり側面からの姿も美しいですね。

川岸からの眺め

川辺の散策道は公園のように広い敷地になっていました。盧溝橋事件のときの日本軍はこのあたりで軍事演習をしていたのでしょうか。そうだとすると、そのときの日本兵も上の写真のようなアングルから盧溝橋の姿を目にしていたのでしょうね。

こうして盧溝橋での見物を終え、帰路につきました。歴史的な「盧溝橋事件」の現場を訪れることができて、とても感慨深かったです。ところで、帰りはちょうど運よく「DiDi」でタクシーを呼べたので、地下鉄の駅まで歩かずに済みました。海外ではタクシーの配車アプリは必須ですね。

まとめ:日中戦争のきっかけとなった盧溝橋事件の場所探訪レビュー

本記事の内容をまとめると次のとおりです。

  • 盧溝橋は永定河にかかる石造りのアーチ橋である
  • 盧溝橋の全長は266.5mで、1192年に建設された
  • 盧溝橋は「マルコポーロの橋」とも呼ばれる
  • 盧溝橋の日本語の読み方は「ろこうきょう」である
  • 盧溝橋は北京市豊台区に位置する
  • 盧溝橋事件は193777日に発生した
  • 盧溝橋事件は日本軍と中国軍の武力衝突である
  • 盧溝橋事件は日中戦争のきっかけとなった
  • 盧溝橋へのアクセスは地下鉄16号線の宛平駅が便利である
  • 宛平駅から盧溝橋までは徒歩約15分である
  • 地下鉄14号線の大瓦窯駅からもアクセス可能である
  • 大瓦窯駅から盧溝橋までは徒歩約2030分である
  • 盧溝橋の入場料は大人20元である
  • 盧溝橋の営業時間は季節によって異なる
  • 盧溝橋は歴史的価値が高く、訪れる価値がある