広告

モンゴルの歴史に興味があり、世界史に登場するモンゴル帝国の旧都カラコルムはどこにあるのかを調べているなら、この記事はまさにその疑問に答える内容となっています。カラコルムは、モンゴル帝国の首都として世界史に登場する重要な都市であり、現在は「ハルホリン」と呼ばれ、モンゴル中央部のウブルハンガイ県に位置しています。
本記事では、カラコルムの場所や歴史的背景、世界遺産としての価値、観光スポットとしての魅力などを網羅的に紹介し、カラコルムの世界史における役割や、カラコルムの遺跡や博物館で学べる騎馬民族の文化についても触れています。また、カラコルムを観光する際の、ウランバートルからハルホリン(カラコルム)への行き方や、オプショナルツアー、カラコルム観光を楽しむための具体的な情報も掲載しているので、カラコルムの歴史・文化に興味があってカラコルム観光を検討している人に役立つ内容となっています。
- 本記事で説明するポイント
- • カラコルムの地理的位置と現在の名称
• モンゴル帝国の首都としての歴史的背景と世界史における役割
• ハルホリン(カラコルム)への行き方と観光スポット紹介
• カラコルムへのツアー参加レビュー
世界史に登場したモンゴルの旧都カラコルムとはどこ?

まずここでは、カラコルムの場所はどこにあるのかといった現在の地理についての説明と、モンゴル帝国の首都カラコルムの歴史、世界史におけるカラコルムの役割、世界遺産としてのカラコルムの価値、そしてカラコルム再興とスマートシティ構想について紹介し、世界史に登場したモンゴルの旧都カラコルムとはどこにあるかという疑問に答えつつ、カラコルムの歴史と今後の姿についての理解を深めます。
モンゴルの旅行代理店TAPATRIP: 公式サイト
カラコルムの場所はどこ?現在の地理
カラコルムは、モンゴル中央部のウブルハンガイ県に位置する歴史的な都市です。現在の地名では「ハルホリン」と呼ばれており、首都ウランバートルから西へ約360〜370kmの距離にある街です。オルホン川の北岸に広がる草原地帯にあり、周囲には安山岩や玄武岩などの黒い石が多く見られるのが特徴です。
この地域は、かつてモンゴル帝国時代の首都として栄えた場所であり、現在では「オルホン渓谷の文化的景観」としてユネスコの世界遺産に登録されています。観光地としても注目されており、エルデネ・ゾー寺院やカラコルム博物館などのモンゴルの歴史を知ることのできる施設が点在しています。
一方で、アクセスには注意が必要です。ウランバートルからは公共交通機関のバスを利用すると片道約6時間もかかりますので、ウランバートルからの日帰りは難しいです。また、現地は草原地帯であり、都市機能は限られているため、現地での宿泊や移動手段の事前準備も重要です。
モンゴル帝国の首都カラコルムの歴史

カラコルムは、モンゴル帝国の第2代皇帝オゴデイによって1235年に首都として築かれました。起源としては、初代皇帝チンギス・カンがこの地に兵站基地を設けたことが始まりであり、オゴデイの時代には宮殿や城壁が整備され、帝国の中心都市として発展しました。
この都市では、駅伝制「ジャムチ」が整備され、広大なモンゴル帝国の各地と連携を強める役割を果たしました。ジャムチ制度とは、広大なモンゴル帝国の領土内で、情報や命令、物資を迅速に伝達・輸送するための制度であり、その仕組みは、約20〜30kmごとに「駅(ジャム)」を設置、各駅には宿舎、食料、交換用の馬が用意され、使者(イルチ)は駅ごとに馬を乗り換え、長距離を高速で移動可能にしたものです。このようにカラコルムは、政治・軍事・文化の拠点として機能し、世界史においても重要な位置を占めています。
しかし、第5代皇帝クビライ・カーンが首都を現在の北京に移した後は、カラコルムの政治的役割は縮小しました。その後、14世紀後半から15世紀前半にかけての明の北伐によってモンゴル族が北方に退き、カラコルムは北元の首都として再び注目されましたが、16世紀末には寺院建設のために資材が持ち出され、都市は荒廃しました。
それでも、19世紀末にロシアの研究者によって遺跡が発見され、20世紀にはソ連やモンゴル、日本、ドイツなどによる発掘調査が行われました。現在では、カラコルムはモンゴルの歴史を象徴する古都として保存・研究が進められています。このように、カラコルムはモンゴル帝国の栄華と衰退を物語る都市であり、世界史の中でも特に注目される歴史的遺産の一つです。
世界史におけるカラコルムの役割
カラコルムは、モンゴル帝国の中枢として世界史に重要な足跡を残した都市です。上でも触れた通り、13世紀初頭、チンギス・カンがこの地に兵站基地を築いたことが始まりであり、後に第2代皇帝オゴデイによって正式な首都として整備されました。この都市が果たした最大の役割は、広大なモンゴル帝国を統治するための政治・軍事・交通の中心地であったことです。
また、カラコルムは国際的な交流の場でもありました。ペルシア語、漢語、モンゴル語など多言語で記録が残されていることからも、交易や外交が盛んだったことがうかがえます。マルコ・ポーロの「東方見聞録」にも登場するなど、ヨーロッパにもその存在が知られていました。
このように、カラコルムはモンゴル帝国の繁栄を象徴する都市であり、世界史においても多民族・多文化が交差する重要な拠点として記憶されています。
世界遺産としてのカラコルムの価値

カラコルムは、2004年にユネスコの世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」の構成資産として登録されました。これは、モンゴル中央部に広がる草原地帯において、2000年以上にわたる遊牧民の伝統と歴史を今に伝える貴重な文化遺産です。
この地域には、モンゴル帝国の旧都カラコルムの遺跡をはじめ、エルデネ・ゾー寺院やオルホン碑文、ウイグル族の遺構などが点在しています。特にエルデネ・ゾー寺院は、モンゴル初の仏教寺院として1586年に建立され、現在も信仰の対象となっています。
世界遺産としてのカラコルムの価値は、単なる歴史的建造物の保存にとどまりません。草原の中に広がる文化的景観そのものが、遊牧民の生活様式や宗教、政治の変遷を物語っており、自然と人間の関係性を深く理解する手がかりとなります。
このように、カラコルムは世界遺産として歴史的・文化的な価値を持ち、モンゴルの過去と現在をつなぐ重要な場所となっています。
カラコルム再興とスマートシティ構想
ハルホリン(カラコルム)は、かつてのモンゴル帝国の首都として栄えた歴史を持ちながら、現代においても再び注目を集めています。現在、モンゴル政府はこの古都を新たな首都候補地として再興し、スマートシティとして開発する計画を進めています。
この構想の背景には、ウランバートルの人口集中や都市機能の過密化といった課題があります。これを解決するため、2022年12月に「ハルホリン市の再興」が政令として発令され、国際入札や国民投票を経て、都市開発の方向性が定まりました。2024年には中国、インドネシア、日本、韓国、フランスの5チームが都市設計に採用され、2025年1月には都市開発に関する法案がモンゴル国会で可決されています。
この新都市では、情報技術を活用したスマートシティ化が進められる予定です。行政や建設に関する情報の公開、都市機能の一部を民間企業に委託する仕組みなど、透明性と効率性を重視した運営が目指されています。これにより、歴史的価値を持つ地域が現代的な都市として再生されるという、ユニークな都市開発のモデルケースとなる可能性があります。
ただし、課題も存在します。インフラ整備や住民の移住、自然環境との共存など、実現には多くの調整が必要です。また、歴史的遺産とのバランスをどう取るかも重要な論点となるでしょう。
このように、ハルホリン(カラコルム)の再興は単なる都市開発ではなく、過去と未来をつなぐ壮大なプロジェクトとして進行中です。歴史的な重みを持つ土地が、現代の技術と融合してどのように生まれ変わるのか、今後の動向に注目が集まっています。
モンゴルのカラコルムはどこ?世界史と観光の魅力

続いてここでは、オルホン渓谷の文化的景観について述べ、エルデネ・ゾー寺院やカラコルム博物館などのカラコルム観光で人気の観光スポットを紹介し、ウランバートルからハルホリン(カラコルム)への行き方などについても解説します。最後に筆者によるカラコルムへのツアー参加レビューを紹介することで、オプショナルツアーに参加してカラコルム観光を満喫する具体的なイメージをつかむことができるようにします。
オルホン渓谷の文化的景観について
オルホン渓谷は、モンゴル中央部のオルホン川両岸に広がる広大な草原地帯で、2004年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。この地域は、2000年以上にわたる遊牧民の伝統を今に伝える貴重な文化的景観として評価されています。
渓谷内には、モンゴル帝国の旧都カラコルムの遺跡をはじめ、ウイグル族の都市遺構カル・バルカス、オルホン碑文、エルデネ・ゾー寺院など、歴史的モニュメントが点在しています。これらは、モンゴルの政治・宗教・文化の変遷を物語る重要な証拠です。
また、自然景観としても魅力的で、通称「赤滝」と呼ばれるオルホン滝は、草原に豊かな水の恵みをもたらす存在です。滝の周辺では、遊牧民の生活風景や動物たちの姿も見られ、モンゴルらしい風景を堪能できます。
ただし、広大な地域であるため、すべてのスポットを一度に巡るのは難しいかもしれません。現地ツアーやガイドの利用を検討すると、効率よく見学できるでしょう。
エルデネ・ゾー寺院・カラコルム博物館などの観光スポット
ハルホリン(カラコルム)には、エルデネ・ゾー寺院やカラコルム博物館など、モンゴルの歴史と文化を感じられる観光スポットが数多くあります。以下、ハルホリンにある主な観光スポットについて紹介します。
エルデネ・ゾー寺院

エルデネ・ゾー寺院は、モンゴル仏教の原点とも言える場所で、訪れる人々に静寂と神秘、そして壮大な歴史の息吹を感じさせてくれます。1586年、モンゴルの英雄アブタイ・サイン・ハーンによって建立されたこの寺院は、モンゴル最古の仏教寺院。かつてのモンゴル帝国の首都カラコルムの跡地に建てられており、歴史好きにはたまらないスポットです。
寺院は108基の仏塔に囲まれ、白い外壁が青空に映える姿はまさに絶景。中国・チベット・モンゴルの建築様式が融合した伽藍は、写真映えも抜群です。境内にはマニ車が並び、訪問者はそれを回しながら祈りを捧げることができます。僧侶たちの読経の声が響く中、心が洗われるような時間を過ごせます。
カラコルム博物館

カラコルム博物館は、モンゴルの騎馬民族の歴史を深く学べる施設として、2011年にエルデネ・ゾー寺院の近くに開館しました。館内には、先史時代から近代に至るまでの出土品や資料が展示されており、モンゴルの文化と生活様式を体系的に理解することができます。
特に注目すべきは、ハーン(王)の墳墓の発掘成果や壁画の模写展示です。これらは、モンゴル帝国時代の権力構造や宗教観を知る手がかりとなります。また、騎馬民族の移動生活や戦術に関する展示もあり、遊牧民の知恵と工夫が感じられます。
このように、カラコルム博物館は歴史好きには特におすすめのスポットです。草原の中で過去のモンゴルに思いを馳せる貴重な体験ができます。
モンゴル帝国記念碑

モンゴルの大草原にそびえる「モンゴル帝国記念碑」は、かつて世界最大の版図を誇ったモンゴル帝国の栄光を讃えるモニュメントです。歴史ロマンを感じたい方には、まさに必見のスポットです。
モンゴル帝国記念碑は三角形のオボー(祈願の石塚)を中心に設置されており、周囲には円形の壁が囲んでいます。高台に位置しているため、ここからはエルデネ・ゾー寺院やオルホン渓谷を一望できる絶景スポットでもあります。
オボーはモンゴルの伝統的な祈願所。旅の安全や幸運を願って石を積む風習があり、モンゴル帝国記念碑もその精神を受け継いでいます。訪れる人々は、ここで静かに祈りを捧げることができます。
ブルド

さらに、モンゴル帝国の古都カラコルム観光の玄関都市であるブルドでは、草原と砂丘が織りなす美しい風景が広がっています。特に「エルスン・タサルハイ」と呼ばれる砂の飛び地は、風紋が描く自然の芸術として人気があります。
ただし、観光インフラは都市部ほど整っていないため、観光で訪問するには事前の情報収集と移動手段の手配などの準備が重要です。
ドイト丘陵にある宮殿跡

ドイト丘陵にある宮殿跡は、モンゴル中央部のオルホン渓谷に位置し、13世紀から14世紀にかけて建てられたとされる歴史的な遺跡です。この宮殿跡は、モンゴル帝国の第2代皇帝オゴデイの居城であった可能性が高いと考えられています。
この宮殿跡は、エルデネ・ゾー寺院などとともに世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」に登録されており、モンゴル帝国の政治・文化の中心地であったことを示す貴重な証拠となっています。
宮殿跡の周辺には、碑文の台座として使われていたとされる「亀趺(きふ)」と呼ばれる石も残されており、当時の建築技術や宗教的・政治的象徴を垣間見ることができます
ウランバートルからハルホリン(カラコルム)への行き方

ウランバートルからハルホリン(カラコルム)までは約360kmの距離がありますが、鉄道路線はなく、またハルホリンには飛行場もないので、公共交通機関を使って行くには、バスを利用する必要があります。
現在、ウランバートル市内の新ドラゴンバスターミナル(Зорчигч Тээврийн Төв)から、ハルホリン(Хархорин)行きのバスが1日1便運行されています。この新ドラゴンバスターミナルへは、スフバートル広場などがある市内中心部から路線バスで約50分かかります。

バスの料金は、片道37,400トゥグルグ(約1,600円)です。支払いにはクレジットカードも利用可能で、新ドラゴンバスターミナルのチケット窓口で「ハルホリン(カラコルム)」と伝えればチケットを購入できます。また、モンゴルの旅行代理店であるTAPATRIPの公式サイトからもオンラインでチケットの予約・購入が可能です。
バスの出発は午前11時で、乗車時間は約6時間。途中のサービスエリアでは昼食やトイレ休憩があり、レストランや飲み物を購入できる施設があります。長時間の乗車もそれほど負担にならないよう配慮されています。バスの座席は比較的快適ですが、休憩から休憩までの間も長時間の移動になるため、飲み物や軽食、寒暖差に備えた服装を準備しておくと安心です。
また、現地に到着後は、あらかじめ予約していた宿泊施設からバス停まで送迎サービスがある場合も多いので、事前に宿泊先へ確認しておくとスムーズです。
一方、ウランバートルからハルホリン(カラコルム)まで公共交通機関ではなく、ウランバートル発のオプショナルツアーに参加するかチャーター車を利用する方法もあります。費用は高くなりますが、おすすめはオプショナルツアーへの参加です。
オプショナルツアーは、一泊二日や二泊三日というものが多く、ウランバートルとハルホリンとの間の移動や、ハルホリンでの観光時の移動、食事や宿泊など全てがセットになっており、自分で手配する必要が無いのでモンゴル初心者の人でも安心です。また、日本語ガイドつきのオプショナルツアーもありますので、観光スポットでの満足度も高まります。
カラコルム観光のオプショナルツアーはVELTRAがおすすめです。
コスパのいいオプショナルツアー
また、現地のオプショナルツアーではなく、日本から発着のパッケージツアーとして参加することも可能です。現地でのトラブルが不安な人や、海外旅行に慣れていない人でも安心して参加できます。たとえば、クラブツーリズムからは、カラコルム観光を含んだモンゴルへのパッケージツアーが提供されています。
『クラブツーリズム』 ★海外旅行★ ⇒ キーワード検索「カラコルム」
カラコルムへのツアー参加レビュー
筆者は、モンゴルのウランバートル発のオプショナルツアー「Mongolia In 3 Days」(英語ガイド)を利用してカラコルムの観光を楽しみましたので、そのときのツアー参加レビューを紹介します。
ツアー1日目

ツアーのスタートは、筆者が宿泊していたウランバートルホテルのロビーで朝9時に待ち合わせ。ホテルのロビーに座っているとツアーのガイドさんが声をかけてくれました。ツアーの車は日本車ミニバン(三菱デリカ)、この日の参加者は私一人で少し心細かったですが、車内は広々と使えたので移動は快適でした。車に乗ってツアーに出発です。

まずは、車でウランバートルの西に約150km(約2時間)移動して、ホスタイ国立公園に到着しました。野生動物や自然生態などを展示する博物館を見学したあと、周囲を車で回りながらモンゴルの野生馬「タヒ」の群れを見物しました。残念ながら、すぐ近くに寄ってくる馬には出会えませんでしたが、草原の中で楽しそうに暮らしている馬の群れを見ることができ、モンゴルらしさを感じました。

その後、レストランで昼食をとった後、車でさらに西へ約200km(約3時間)移動し、エルセンタサルハイに到着。ここは「ミニゴビ砂漠」と呼ばれ、まさに砂漠の風景を見ることができる場所でした。一泊目は、ここエルセンタサルハイのゲルで宿泊です。夕食前に、宿のご主人が、ラクダや馬に乗せてくださり、1時間ほど砂漠の散策を楽しむことができました。
ツアー2日目

ツアー2日目はゲルで朝食をとった後、また宿のご主人が、ラクダや馬に乗せてくださり、砂漠の散策を楽しみました。そして出発。車で約80km西にある古都カラコルムのあるハルホリンへ向かいました(約1時間)。このツアーのメインとなる目的地です。

ハルホリンに到着し、まず最初にカラコルム博物館を訪問しました。ここはカラコルム遺跡からの出土品などを中心に展示されており、モンゴル帝国の文化や歴史などを学び感じることができます。博物館の建設は日本の支援によってなされたようで、ところどころ日本語による表記も見られましたが、ほとんどの解説はモンゴル語と英語だけなので、ある程度事前に勉強しておいたほうが楽しめると思いました。

続いてカラコルム博物館のすぐ近くにあるエルデネ・ゾー寺院に移動しました。ここは1586年に建立されたモンゴル最古の仏教寺院ですが、建物の外装や内装、寺院内部に安置されている仏像など、いずれも思いのほか保存状態がよく、その美しさに感動しました。ここでは、モンゴルにおけるチベット仏教の歴史と文化を肌で感じることができました。

エルデネ・ゾー寺院を見学したあと、レストランで昼食をとり、車で移動して、オルホン渓谷を見ながらモンゴル帝国の宮殿跡に残された「亀趺(きふ)」と呼ばれる亀の形をした石を見たり、モンゴル帝国記念碑を訪問したりしました。

特に、モンゴル帝国記念碑は小高い丘になっており、そこからはオルホン渓谷を一望できる眺めを楽しむことができました。わかりにくいですが、上の写真の奥のほうにエルデネ・ゾー寺院を見ることができます。

こうしてカラコルムの観光を満喫した後は、車で北へ約45km移動し(約1時間半)、ウギー湖という大きな湖に到着しました。ウギー湖のほとりにあるゲルが二泊目の宿泊施設でした。とても景色のいい場所で、ハイキングやボート遊び、魚釣りなどが楽しめます。私は夕食前に魚釣りを楽しみました(何も釣れませんでしたが)。
ツアー3日目

ツアー3日目は、ゲルでの朝食後、車で約350km(約6時間)東へ移動してウランバートルへ戻りました。途中、サービスエリアのような場所で何度か休憩したり、レストランで昼食をとったりしましたが、この日は特に観光はありませんでした。そして、午後3時すぎにウランバートルホテルに無事到着となりました。
ツアーに参加した感想
今回このツアー「Mongolia In 3 Days」に参加して、カラコルムの観光を楽しむことができたばかりでなく、遊牧民の方が経営するゲルに宿泊して、現地の方との触れ合いがあったり、モンゴルの草原や砂漠を体験したり、ラクダや馬にも乗ったり、野生動物も見ることができたり、モンゴルを120%感じて楽しむことができました。とても満足なツアーでした。
やはりツアーに参加する最大のメリットは、移動手段の確保です。ランバートルとハルホリンとの間の移動はもちろんのこと、現地での観光スポットをまわる際の移動などが、いちいち自分で手配する必要が無いのが便利です。大きな荷物も車のトランクに預けっぱなしでいいので、ほぼ手ぶらで観光できる点も有難いです。
さらに、宿泊施設や食事の手配も全ておまかせなのも助かりますし、スマホの充電なども車の電源を利用できるのが有難いです。ガイドさんの使用言語については、筆者の場合、英語のガイドさんにしました。理由としては、日本語ガイドのツアーが少ないので選択肢が限られるということと、英語ガイドに比べて日本語ガイドのほうが割高だからです。
筆者も決して英語が得意ではありませんが、ツアーを楽しむうえで特に大きな問題はありませんでした。もちろん、各名所での観光案内があまり理解できなかった点は残念でしたが、そこはある程度自分で予習しておいたことで、何とかカバーできたように思います。少なくともツアーに参加せず個人で観光するのに比べると全然マシと言えるでしょう。
一方、ツアーの最大のデメリットとしては、個人で行くのに比べて費用が高額になるという点です。ただし、筆者個人の感想としては、今回のツアーは非常にコスパが高かったと考えています。
コスパのいいオプショナルツアー
まとめ:モンゴル帝国の旧都カラコルムはどこ?世界史で見る古都の歴史と魅力

本記事の内容をまとめると次のとおりです。
- カラコルムはモンゴル中央部ウブルハンガイ県に位置する古都
- 現地では「ハルホリン」と呼ばれ、オルホン川北岸に広がる
- モンゴル帝国の第2代皇帝オゴデイが1235年に首都として築いた
- 初代チンギス・カンが兵站基地を設けたことが起源
- 駅伝制「ジャムチ」により帝国全土と連携を強化した
- クビライ・カーンが首都を北京に移したことで政治的役割が縮小
- 明の北伐後は北元の首都として再び注目されたが後に荒廃した
- 2004年に「オルホン渓谷の文化的景観」として世界遺産に登録
- エルデネ・ゾー寺院はモンゴル最古の仏教寺院として信仰を集める
- カラコルム博物館では騎馬民族の歴史や出土品を展示している
- モンゴル政府はハルホリン(カラコルム)を新首都候補地として再興を計画中
- スマートシティ構想により情報技術を活用した都市開発が進行中
- ウランバートルからハルホリン(カラコルム)へはバスで約6時間かかる
- オプショナルツアーでは移動・宿泊・観光がセットで初心者向け
- モンゴル帝国記念碑や亀趺など歴史的モニュメントが点在している
カラコルム観光はオプショナルツアーがおすすめ
やはりカラコルム観光にはオプショナルツアーが便利です。コスパのいいツアーとしてはVELTRAがおすすめです。
コスパのいいオプショナルツアー
クラブツーリズムからは、カラコルム観光を含んだモンゴルへのパッケージツアーが提供されています。
『クラブツーリズム』 ★海外旅行★ ⇒ キーワード検索「カラコルム」