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ミャンマーでは2021年2月のクーデター以降、軍と民主派勢力の衝突が続いており、特に地方部では反政府武装勢力の活動が活発化しています。多くの地域で暴力的な事件やテロが発生しており、旅行者にとっては非常に危険な状況です。2026年1月時点でも日本政府では、ミャンマーへの不要不急の渡航を控えるように勧告しています。
「ポッパ山」(または「ポパ山」)とは、ミャンマーのバガン近郊にある小さな山で、ミャンマーの土着信仰である「ナッ信仰」の聖地、総本山となっています。コブのような山の頂上に寺院があるその不思議な景観にインパクトがあり、人気観光地バガンから約60km(車で1時間半ほど)と比較的近いこともあって、世界遺産のバガン観光とあわせて利用する人が多い観光地となっています。
本記事では、ミャンマーのバガン近郊にあるポッパ山への行き方・便利なツアーの選び方と、バガン発のポッパ山半日観光現地ツアーに参加した際のレビューをご紹介してみたいと思います。
ミャンマー「ポッパ山」の基本情報と行き方・現地ツアー

ポッパ山(タウン・カラッ)は世界遺産のあるバガンから日帰りで訪れやすい「ナッ信仰」の聖地で、バガン(ニャウンウー)から約60km・車で約1~1.5時間の距離にあるため、世界遺産のバガン観光とあわせて訪問する人が多い人気の観光スポットです。ここでは、ポッパ山の基本情報と、ポッパ山への行き方や便利な現地ツアーに関する情報を紹介します。
ポッパ山の基本情報
ポッパ山(タウン・カラッ/Mount Popa)は、バガンの南東約60kmのチャウパダン近郊に位置する標高737mの小さな岩山です。バガン(ニャウンウー)から車で移動すると片道約1~1.5時間かかります。
ポッパ山の登山口から山頂へは寺院の参道で徒歩のみでのアクセスとなっており、頂上の本殿まで約777段の石段を登る必要があります。一般的な大人であれば30分程度で頂上まで登ることができます。
なお、ポッパ山への入場料は1,000チャット(約70円)です(支払いは1USドルでも可)。そのほか、頂上の本殿や途中のお堂などでは、参拝時にお賽銭を納めることをおすすめします。
ポッパ山への行き方
バガンからポッパ山への行き方は、大きく3通りの方法があります。乗り合いトラックなどの公共交通機関を利用する方法、シェアタクシーを利用する方法、そして現地ツアーを利用する方法の3つです。以下、それぞれについて解説します。
乗り合いトラック
バガンからポッパ山に公共交通手段を使って自力で行く方法です。現地の人の生活の足となっている乗り合いトラックを利用するものであり、観光客の利用を想定していない交通手段となるので、現地の人とが付き添ってくれるか、よほど旅慣れた人でない限り難易度が高い方法です。
また、乗り合いトラックの運賃も往復10,000チャット(約700円)かかるので、後述するシェアタクシーと変わりません。冒険を楽しみたいといった目的がない限り、乗り合いトラックを利用するメリットはありません。
シェアタクシー
シェアタクシーは、1台のタクシーを複数人でシェアしてバガンからポッパ山を往復する移動手段で、バガンにあるホテルのフロントや観光案内所など、町中のいろいろな場所で「ポッパ山へのツアー」として申し込みできるようになっています。だいたいは一日に2便で、9時に出発して13時に戻る便と、15時に出発して19時に戻る便があります。料金は一人10,000チャット(約700円)です。
サービス内容は、タクシーでポッパ山の麓まで往復してもらうだけで、現地での観光案内などはありません。ポッパ山での滞在時間(自由行動)は1時間半ほどあり、その時間でポッパ山の頂上にある寺院まで登り、参拝・観光して戻ってきます。時間的にはゆっくり見てまわっても十分です。
現地ツアー
ポッパ山へのツアーは、「トリップアドバイザー」などでバガンからの半日観光ツアーが複数紹介されています。上述した乗り合いトラックやシェアタクシーに比べると割高な料金になりますが、観光ガイドがついているので、現地でも安心して観光できるのがメリットです。
後述する半日観光レビューでも紹介しますが、筆者が利用したのは、現地法人の「サラトラベルミャンマー」という旅行会社が主催している現地ツアーでした。ポッパ山への半日観光ではここが一番のおすすめです。金額的にはトリップアドバイザーで紹介されているツアーと大差ありませんが、ガイドの使用言語が日本語である点が有難いです。
ミャンマー「ポッパ山」の行き方と現地ツアーでの半日観光レビュー

続いて、筆者が実際に、上述したサラトラベルミャンマーさんで申込んだ現地ツアー「ポッパ山半日観光」に参加したでの半日観光レビューをご紹介します。
ニャウンウー空港からツアー出発

今回は、バガンへの空の玄関口「ニャウンウー空港」から出発するツアーとなりました。ヤンゴンで前日泊し、当日の朝、ヤンゴン空港7時発のエアカンボーザ(Air KBZ)便にてニャウンウー空港に定刻どおり朝8時半ごろに到着しました。

到着後に荷物を受け取りロビーに出るとガイドさんがお出迎えしてくれていました。”おじいさん”に近いご年齢だと思いますが、日本語はとてもお上手でした。空港出口で入域料(25,000チャットで3日間有効)を支払い、駐車場で待機していたセダンタイプの乗用車(トヨタ車)に乗り込みツアー開始です。
運転手さんと、助手席にガイドさん、そして後部座席に私の計3名です。荷物のスーツケースは車のトランクにしまっておけたので、ツアー中は持ち歩くことなく便利でした。
ポッパ山への道中2ヶ所に立寄る

ガイドさんの流暢な日本語によるバガンの歴史についてのお話を聞きながらポッパ山に向かいました。道路は舗装されているとはいえ所々デコボコの悪路もありましたが、車が日本車なので乗り心地はよく、車酔いなどの心配はなさそうです。
30~40分行ったところで途中休憩。砂糖菓子やヤシ酒を製造実演・販売しているお店に立寄りました。ツアーではお約束と言っていいお土産物屋への立ち寄りですが、ここはしつこい売り込みがあるわけでもなく、心配は無用でした。ヤシから砂糖を作る昔ながらの工程が再現され、実演もされており、なかなか興味深いものを見学できたと思います。

無料でお茶を出してくれて、出来立ての砂糖菓子を試食もできます。結局、試食して美味しかった砂糖菓子を一袋買いました。
お店で30分ほど休憩した後、再び車に乗って1時間ほど走り、ポッパ山近くの集落に到着。ここでまた途中下車。集落の中にある小さな市場を見学しました。

バンレイシ(釈迦頭)という日本では見たことも無い珍しい果物を売っている果物屋さんに立寄りました。(ここでもバックマージンがはいるのかと、ついつい疑いの目で見てしまいましたが…)初めて見る果物だと言うと、お店のご主人は味見もさせてくれました。とても甘い果物ですが、種が多くて食べにくいので、結局何も買わずに終了。いい体験ができました。

また車に乗って5分くらい走るとポッパ山が見えてきました。まずはポッパ山が奇麗に見えるというビュースポットで下車して写真撮影タイムです。リアルに見るとほんとに神秘的、聖地と呼ぶにふさわしい姿です。ポッパ山、すごい!
ポッパ山に登り寺院を参拝

写真撮影を終え、出発から2時間をすぎてようやくポッパ山のふもとへ到着。山のふもととは言っても村のような感じのところ。車を降り、ここからは階段でポッパ山の頂上にある寺院を目指します。入口は狛犬ならぬ白い象さん。寺院の入口ですね。登山口のような感じとは全然違います。
象さんの入口を入って行くと、ずらりとお土産物屋が並ぶ参道が続いています。参道というよりもアーケードというか、雰囲気的には日本の古びた観光地といった感じです。

次第に階段が多くなり登山が続きます。さすがは「山」というだけあって、階段は果てしなく続きます。ところどころ、仏像ではないと思うのですが、人形のようなご本尊が安置された祠のようなものもありました。

お祈りする人たちがいたり、集まってお弁当を食べている人たちがいたり、と様々です。また途中、野生の猿がたくさんいました。人には慣れていなようなので、近寄ると逃げていきます。

息がきれそうになりながら、最後のキツイ階段を上ると頂上につきました。ガイドさんは私よりもかなりご年齢でしょうが、確実に体力は上のようです。私のペースにあわせてくれましたが、全く疲れた様子はありません。

そして、とうとうポッパ山の頂上です。山の頂上とは言っても普通の山とは違い、地面があるわけではなく、寺院の屋上テラスにいるような感じです。

というか、これまで登ってきた階段も普通の山登りのような「自然」は全く無く、山全体が寺院として要塞化されているといった感じでした。

頂上からの眺めは最高でした。遠くの山とそれに続く森が見渡せてナッ信仰の聖地にふさわしい、そんな神聖で美しい場所でした。

頂上で参拝などを済ませた後、来た道の階段を下りてポッパ山のふもとに戻りました。上から見ると参道(アーケード)の屋根がすごい。

待機していた車に乗り、帰りは休憩なしでバガンへ直行、お昼過ぎにはバガンに到着しました。私の申し込んだツアーには昼食が含まれていたので、バガンの地元料理のお店に入って昼食をし、その後、宿泊先のホテルに送ってもらって終了となりました。
神秘的なポッパ山の姿は感動でした。半日のツアーでしたが、ガイドさんがおもしろく親切な方であったので、観光だけでなく車での移動中も楽しむことができました。バガン滞在にはポッパ山の半日ツアーを入れるのはおすすめです。
まとめ:ミャンマー・バガン近郊「ポッパ山」の行き方と半日観光レビュー
バガンから気軽に訪れることができる「ポッパ山」は、ナッ信仰の聖地としての神秘性と、山頂からの絶景、そして道中のローカルな体験が魅力のスポットです。777段の階段を登った先に広がる寺院とテラスからの眺望は、まさに一見の価値あり。アクセス手段としては、コスト重視ならシェアタクシー、安心・快適さを求めるなら日本語ガイド付きの現地ツアーが特におすすめです。
筆者が参加した半日ツアーでは、移動中の立ち寄りスポットやガイドさんとの交流も含めて、短時間ながら充実した体験ができました。バガン観光に少し余裕がある方は、ぜひポッパ山を旅程に加えてみてください。バガンの歴史と信仰の奥深さに触れる、忘れがたい半日になるはずです。
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