仁徳天皇陵「観光プランまとめ」展望台・遊覧飛行・博物館

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仁徳天皇陵「観光プランまとめ」展望台・遊覧飛行・博物館

仁徳天皇陵の観光を計画している方にとって、「どこから見るのがベストなのか」「上から見える展望スポットはあるのか」といった疑問はつきものです。この記事では、そんな疑問を解消しながら、仁徳天皇陵の観光プランを立てるうえで役立つ情報をわかりやすくまとめています。

仁徳天皇陵(大仙陵古墳)は、日本最大級の前方後円墳であり、2019年に「百舌鳥・古市古墳群」として世界遺産に登録された歴史的価値の高い古墳です。とはいえ、地上からはその巨大な全体像が見えにくく、現地を観光した人の感想として「がっかりした」という声も少なくありません。

そこで本記事では、仁徳天皇陵を上から眺められる展望台や、さらにはヘリコプターや飛行機(セスナ)による遊覧飛行の魅力まで詳しく紹介します。また、仁徳天皇陵のおすすめ観光プランや、アクセス・最寄り駅の情報も網羅しているため、初めて訪れる方でも安心して旅の計画を立てられます。

本記事で説明するポイント
・仁徳天皇陵の歴史的価値と世界遺産としての特徴
・古墳をどこから・どうやって見るのが効果的かという展望スポットの選び方
・徒歩・展望台・博物館行などを組み合わせたおすすめの観光プラン
・アクセス方法や最寄り駅、観光時の注意点や「がっかり」対策

仁徳天皇陵の基本情報と観光プラン

仁徳天皇陵の拝所その1

まずここでは、仁徳天皇陵(大仙陵古墳)の基本情報と世界遺産としての価値、仁徳天皇陵はどこから見るのがいいのか、展望スポットの紹介、仁徳天皇陵を上から見る方法について、展望台やタワーはどうか、仁徳天皇陵および展望スポットへのアクセスと最寄り駅の情報、仁徳天皇陵のおすすめ観光プランの例、仁徳天皇陵を遊覧飛行する場合について、飛行機(セスナ)・ヘリコプターの魅力などを詳細に解説し、仁徳天皇陵の基本情報と観光プランに関する理解を深めます。

堺観光コンベンション協会公式サイト: 仁徳天皇陵古墳(大山古墳・大仙陵古墳)

仁徳天皇陵(大仙陵古墳)の基本情報と世界遺産としての価値

仁徳天皇陵(大仙陵古墳)は、日本最大級の前方後円墳であり、世界的にも類を見ない巨大な古墳です。その築造時期は、採集されている円筒埴輪や須恵器の特徴から5世紀前半から半ば(441‐460年頃)と推定されています。仁徳天皇陵は、2019年に「百舌鳥・古市古墳群」の一部としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。

この古墳が世界遺産に選ばれた背景には、古代日本の王権の象徴としての歴史的価値と、墳丘の規模・構造の独自性があります。墳丘の全長は約525メートルに達し、エジプトのクフ王のピラミッドや中国の始皇帝陵と並び「世界三大墳墓」とも称されることがあります。

また、墳丘を囲む三重の濠や、陪塚と呼ばれる小型の古墳群が周囲に点在している点も、古墳時代の葬送文化を知る上で重要な手がかりとなっています。これらの構造は、当時の土木技術力や社会構造を示す貴重な遺産といえるでしょう。

ただし、宮内庁が管理する皇室関連の陵墓であるため、内部の発掘調査は制限されており、学術的な詳細解明には限界があります。それでも、外観や周辺の構造から得られる情報だけでも、古代日本の文化や政治体制を理解する上で極めて重要な存在です。

このように、仁徳天皇陵は単なる巨大な古墳ではなく、日本の歴史と文化を象徴する世界的な遺産として高く評価されています。

仁徳天皇陵はどこから見る?展望スポット紹介

仁徳天皇陵の拝所その2

仁徳天皇陵は世界的にも類を見ない巨大な古墳であることから、仁徳天皇陵のスケールの大きさを肌で感じることのできる観光体験が求められます。そのためには、仁徳天皇陵をどこから見るのか、その展望スポットが重要となります。

最もおすすめなのが「堺市役所高層館21階の展望ロビー」です。この場所は仁徳天皇陵から1kmほどしか離れておらず、しかも地上約80メートルの高さから仁徳天皇陵を斜め上から見下ろすことで、仁徳天皇陵の大きさや面積の広さもある程度実感することが可能です。

次に紹介したいのが、仁徳天皇陵への最寄駅のひとつ、三国ヶ丘駅の屋上にある「みくにん広場」です。こちらは駅直結の屋上スペースで、仁徳天皇陵の後円部側をやや高い位置から眺めることができます。仁徳天皇陵を至近距離から見ることになるので、迫力は感じることができるかもしれませんが、全体像をつかむことは難しいです。

同じく仁徳天皇陵へのもうひとつの最寄駅、百舌鳥駅南側の陸橋も人気の展望スポットですが、こちらも同様に、仁徳天皇陵を至近距離から見ることになるので、迫力は感じることができるかもしれませんが、全体像をつかむことは難しいです。

仁徳天皇陵を上から見る方法は?展望台やタワーは?

堺市役所高層館展望ロビーフロア内の様子

一方、仁徳天皇陵の特徴であり、古墳の造形美でもある前方後円墳の「かぎ穴」の形をしっかりと確認したい場合、展望台やタワーなど高い位置から、ほぼ真上から見る必要があります。残念ながら仁徳天皇陵の近くにタワーはありませんが、展望台としては、上で紹介した堺市役所高層館21階展望ロビーがあります。

ただ、この堺市役所の展望ロビーも、仁徳天皇陵から1kmほど離れており、しかも地上約80メートルの高さしかないので、仁徳天皇陵を真上から見るものではなく、斜め上から見下ろすにすぎません。仁徳天皇陵の全体像をある程度は把握できますが、「かぎ穴」の形を確認することまではできません。

費用と時間はかかりますが、飛行機(セスナ)やヘリコプターで仁徳天皇陵の上空を遊覧飛行するオプショナルツアーに参加することにより、仁徳天皇陵をほぼ真上から見ることができ、前方後円墳の「かぎ穴」の形状をしっかりと見ることができます。この遊覧飛行は、特別な体験を求める方には最適な選択肢となるかもしれません。遊覧飛行についての詳細は後述いたします。

一方、実物を見るのではありませんが、あまり費用や時間をかけずに仁徳天皇陵をほぼ真上から見る仮想体験をする方法として、仁徳天皇陵に隣接した堺市博物館で上映している「百舌鳥古墳群シアター(無料)」というCGを使ったVR映像作品を鑑賞することもおすすめです。迫力ある仮想現実映像で、世界最大級の墳墓・仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群の雄大さを体感できます。

このように、仁徳天皇陵を上から見る方法にはそれぞれ特徴があります。無料で気軽に楽しむなら堺市役所の展望ロビー、特別な体験を求めるなら遊覧飛行、費用と時間をかけず仮想体験するなら堺市博物館の百舌鳥古墳群シアターと、目的に応じて選ぶとよいでしょう。

仁徳天皇陵および展望スポットへのアクセスと最寄り駅の情報

仁徳天皇陵の現地へのアクセスは非常に良好で、公共交通機関を利用して気軽に訪れることができます。最寄り駅はJR阪和線の「百舌鳥(もず)駅」および「三国ヶ丘駅」で、どちらからも徒歩圏内に位置しています。

百舌鳥駅からは徒歩約4分で古墳の前方部に設けられた拝所(埋葬者を拝礼する場所)や、隣接する堺市博物館にアクセスでき、三国ヶ丘駅からは徒歩約3分で後円部の周辺にアクセス可能です。仁徳天皇陵の古墳の中に入って見学することはできませんが、百舌鳥駅付近から三国ヶ丘駅付近にかけて仁徳天皇陵の濠のそばを歩くことができるので、仁徳天皇陵の姿を近い距離から見学したい場合には、これらの駅を利用すると便利です。

また、三国ヶ丘駅の屋上にある「みくにん広場」や、百舌鳥駅の南側にある陸橋からは、比較的高い位置から仁徳天皇陵を見学できる場所として人気があります。これらの展望スポットは、それぞれの駅すぐそばに位置しているのでアクセスはとても便利です。

一方、仁徳天皇陵を高い位置から見学できる展望台として所の「堺市役所高層館21階の展望ロビー」です。ここは地上約80メートルの高さから仁徳天皇陵を見下ろすことができ、無料で入場できるのも魅力です。堺市役所高層館の最寄駅は南海電鉄の「堺東駅」で、堺東駅から堺市役所高層館までのアクセスは徒歩4分と便利です。

仁徳天皇陵のおすすめ観光プランの例

仁徳天皇陵を訪れる際は、周辺の観光スポットと組み合わせた半日から1日程度の観光プランが人気です。特に初めて訪れる方には、徒歩で巡れるルートがわかりやすく、移動の負担も少ないためおすすめです。

まず、JR阪和線「百舌鳥駅」で下車し、百舌鳥駅の南側にある展望スポットの陸橋から仁徳天皇陵を少し眺めたあと、徒歩で仁徳天皇陵の拝所へ向かいます。拝所は古墳の前方部の正面に位置しており、最も近くで古墳を感じられる場所です。ここでは、整備された参道や案内板があり、歴史的背景を学びながら参拝・見学ができます。

次に、仁徳天皇陵に隣接する大仙公園内の場所にある、拝所から徒歩数分の「堺市博物館」(入場料:一般200円)へ立ち寄ります。堺市博物館では、古墳時代の出土品や模型を通じて、仁徳天皇陵の構造や文化的意義をより深く理解できます。また、「百舌鳥古墳群シアター(無料)」を鑑賞することで、仁徳天皇陵の美しい造形を上空から観覧する仮想体験ができます。館内は冷暖房完備で、天候に左右されずに見学できるのも利点です。

その後、仁徳天皇陵の周囲の濠に沿った道を歩いて、迫力ある巨大古墳周囲の様子を見学しながら散策し、三国ヶ丘駅まで移動します。三国ヶ丘駅では屋上にある「みくにん広場」から、仁徳天皇陵の眺望を楽しみます。

続いて、三国ヶ丘駅から南海高野線に乗って堺東駅で下車し、徒歩で堺市役所高層館に移動します。エレベーターで堺市役所高層館21階の展望ロビーに登れば、斜め上から仁徳天皇陵の全体像を眺めることができます。ここは無料で入場でき、360度のパノラマビューが楽しめるため、仁徳天皇陵だけでなく反正天皇陵(田出井山古墳)などの他の古墳も見ることができるのでお得です。以上が、半日から1日程度の観光プランの一例となります。

仁徳天皇陵を遊覧飛行:飛行機(セスナ)・ヘリコプターの魅力

遊覧飛行のヘリコプター

半日から1日程度の観光プランの一例を上で紹介しましたが、時間と予算に余裕がある場合は、別の日に飛行機(セスナ)やヘリコプターによる遊覧飛行をするのも特別な体験を求める人には良い選択です。空から見ると前方後円墳の「かぎ穴」の形状がはっきりと確認できるので、その光景は圧巻です。

この遊覧飛行の最大の魅力は、地上からでは決して見られない「かぎ穴」の全体像を、写真や動画に収められる点です。特に、三重の濠や周囲の陪塚まで含めた構造が一望できるだけでなく、近隣の古墳もあわせて観覧できるため、歴史的な興味がある方にとっては非常に価値のある体験となります。

遊覧飛行は以下に記載するサイトからオプショナルツアーとして申し込みができます。飛行時間は10〜20分程度が一般的で、料金は参加人数によって異なりますが、1人あたり2万〜5万円前後が目安となります。

● 楽天トラベル観光体験 :「仁徳天皇陵」や「百舌鳥」で検索するとツアーが表示されます。

楽天トラベル観光体験

● ベルトラ :「仁徳天皇陵」や「百舌鳥」で検索するとツアーが表示されます。

VELTRA(ベルトラ)

ただし、費用が高めであることや、天候によっては中止になる可能性がある点には注意が必要です。また、事前予約が必須であるため、旅行計画に余裕を持ってスケジュールを組むことが求められます。

仁徳天皇陵の観光で「がっかり」と言われる理由と対策

仁徳天皇陵の観光で「がっかり」という感想をよく目にします。主な理由としては、古墳の全体像が地上からの観光では見えにくい点にあります。仁徳天皇陵のような前方後円墳は「かぎ穴」のような形状が特徴であり、それが古墳の美しさでもあります。しかし、地上の拝所からはもちろんのこと、堺市役所高層館21階の展望ロビーに登っても、「かぎ穴」のような形状を見ることができません。「ただの森のように見える」と感じる人も少なくないようです。

また、仁徳天皇陵などは古墳内部への立ち入りができないことも、期待とのギャップを生む要因です。宮内庁の管理下にあるため、発掘調査や内部見学は制限されており、外周から眺めるだけの観光に物足りなさを感じる人もいます。

こうした「がっかり感」を避けるためには、それぞれの観光スポットにおいて、どのような観光体験が得られるのか具体的なイメージをもっておくことが重要です。そのうえで、自分が望む観光体験が得られるように観光プランをアレンジすることが必要です。

例えば、歴史や考古学に興味がある人であれば、堺市博物館での見学時間を多めにとって、そこでの展示や解説を通じて、古墳の背景を学ぶことで満足度が高まります。また、古墳の大きさを感じたい場合、古墳の濠のそばを歩いたり、堺市役所高層館の展望ロビーから古墳の形状を斜め上から俯瞰したりすると、仁徳天皇料のスケールの大きさをある程度は感じることができます。あるいは、もっと明確に「かぎ穴」の形状を見たいなら、堺市博物館の百舌鳥古墳群シアターを鑑賞したり、遊覧飛行のオプショナルツアーに参加する必要があるでしょう。

仁徳天皇陵の観光プランと遊覧飛行の体験レビュー

遊覧飛行その1

次に、上で紹介した仁徳天皇陵の観光プランや遊覧飛行のうち、堺市役所高層館の展望ロビーとヘリコプターでの遊覧飛行とについて、筆者が実際に体験したときの体験レビューを紹介します。この体験レビューにより、どのような観光体験が得られるのか具体的なイメージをもつことができるので、皆さんが仁徳天皇陵を訪問する際の旅行計画や観光プランの作成に役に立つことでしょう。

堺市役所高層館展望ロビーから仁徳天皇陵を見物

仁徳天皇陵を見物できる唯一の展望台は「堺市役所高層館21階展望ロビー」です。以下では、筆者が実際に堺市役所高層館21階展望ロビーを訪問して仁徳天皇陵を見物したときの体験レビューを紹介します。

堺市役所へのアクセス

堺市役所の高層館

堺市役所高層館へのアクセスは簡単でした。南海高野線「堺東駅」で下車し、西出口から外に出て徒歩約4分くらいで堺市役所に到着できました。スマホのナビを見ながら行けば迷うことはありません。堺市役所から道を挟んだ向かい側に「プラウドタワー堺東」というタワーマンションがあるので、そちらと間違えないように注意してください。また、堺市役所はいくつかの建物に分かれていますが、「21階展望ロビー」があるのは「高層館」という建物となります。この展望ロビーは入場無料、年中無休で営業時間は9:00~21:00です。

21階展望ロビーからの仁徳天皇陵の見え方

21階展望ロビーは地上80メートルの高さで、360度の展望が楽しめる回廊式ロビーになっています。仁徳天皇陵ほか反正天皇陵などの古墳を見ることもできます。そのほか、遠く六甲山、あべのハルカス、生駒・金剛山などの景色を楽しむこともできました。展望ロビーのスペースはかなり広く、窓ガラスも大きいので、混雑しても見物や写真撮影にはそれほど問題はないように思いました。

展望ロビーから仁徳天皇陵

仁徳天皇陵の見え方は、上の写真のとおりです。仁徳天皇陵などの全体をはっきりと見ることはできますが、斜め上というかやや側面から見る感じになるため、前方後円墳の特徴的な「かぎ穴」の形状は確認することができませんでした。古墳の大きさや墳丘のラインなどは十分に感じることができますので、仁徳天皇陵のスケールの大きさや迫力などは十分感じることができました。

展望ロビーから反正天皇陵

反対方向にある反正天皇陵の見え方は、上の写真のとおりです。仁徳天皇陵と比べると影が薄いですが、反正天皇陵も大型の前方後円墳のひとつです。反正天皇陵についても、斜め上から見る感じで、「かぎ穴」の形状は確認することができませんが、古墳の大きさなど迫力は十分感じることができました。

ガイドさんの解説

この展望ロビーには無料で解説してくださるガイドさんが何人かいらっしゃったので、ガイドさんによる解説を聞きながら見物することができたのもよかったです。またフロア内には、百舌鳥・古市古墳群に関する解説パネルも多数展示されており、とても勉強になりました。

反正天皇陵にも立ち寄る

反正天皇陵の拝所

堺市役所展望ロビーに行ったあとは、すぐ近くにある反正天皇陵(田出井山古墳)に立ち寄りました。堺市役から反正天皇陵の拝所までは徒歩で約10分です。堺東駅から行く場合には、東出口からが便利です。こちらも大型古墳のひとつなので興味のある人は立ち寄ってみることをおすすめします。

ヘリコプターによる遊覧飛行で仁徳天皇陵を見物

筆者は、第一航空のヘリコプターによる「百舌鳥・古市古墳巡り(ショート:10分)」というオプショナルツアーに参加しましたので、簡単にご紹介します。

搭乗場所へのアクセス

第一航空の八尾事業本部

当日、予約した時間の午前11時までに、大阪府八尾市の「八尾空港」にある第一航空の八尾事業本部というオフィスで受付とのことでした。大阪市営地下鉄の八尾南駅から1.1kmで、スマホのナビを見ながら徒歩15分くらいで到着しました。八尾空港までは、最寄駅から路線バスなどの公共交通機関がはないようですので注意が必要です。

私が参加したオプショナルツアーでは運行会社が第一航空でしたが、仁徳天皇陵などの遊覧飛行の場合、他の運行会社も八尾空港を利用するので、搭乗場所・受付場所はだいたい同じような場所になるはずです。他の運行会社のオフィスも近所にちらほら見られました。

受付と支払い

道路に面した第一航空の八尾事業本部オフィスに入ると、すぐ正面に受付カウンターがあるので、そこで搭乗の受付と料金の支払いを行いました。私は、予約時間の10分前に到着し、受付を行いました。ちなみに、オプショナルツアーの申し込みサイトや運行会社などにより、現地払いのほかオンラインでのクレジットカード決済など、支払い方法はいろいろあるようです。

予約時間は11時でしたが、その前のスケジュールが押していて、機体の準備等もあり、30分遅れの11時30分の出発ということでした。コーヒーやお茶などの飲み物も出していただき、受付カウンターのそばにあるソファーでしばし待機ということになりました。ちなみに、受付カウンターのそばにはトイレもありますので、心配な方は搭乗前に済ませておくといいでしょう。

格納庫の見学

15分前の11時15分になると、ヘリコプターの出発までに飛行機の格納庫を見学できるとのことでしたので、早めに飛行場へ向かうことにしました。ボディーチェックを行い、カメラや貴重品以外、カバンなどの手回り品は受付の方に預けたうえで、案内の方とともに飛行場へ向かいます。ちなみに第一航空のオフィスの裏側が飛行機の格納庫になっており、飛行場に面していました。

格納庫での様子

飛行場に出ると、屋外には多数のセスナ機が駐機されており、飛行場に面して各社の格納庫がずらっと並んでいます。私はあまり詳しくないのですが、いろいろな種類の飛行機やヘリコプターがありました。好きな方にとっては、たまらない光景ではないかと思いました。

ヘリコプターの操縦席

第一航空が所有する飛行機とヘリコプターの操縦席に座ってみてもいい、ということなので、人生初体験となる操縦席を体験しました。10人乗り程度のやや大きな飛行機の操縦席と、2人乗りの小型ヘリコプターの操縦席に座らせてもらい、隣で案内の方が、これはどういうレバーで、これはどういう計器だとか、詳しく説明してくださいました。

ヘリコプターに搭乗してテイクオフ

そうこうするうちに、今回登場するヘリコプターの準備ができたという連絡が入り、飛行場の片隅に駐機しているヘリコプターへ向かいました。今回のヘリコプターは、前後2席×2席の4人乗り、前の右側は操縦席なので、お客さんは3人まで搭乗できるタイプです。私ひとりでしたので、迷わず前の左側、助手席に座らせていただきました。

駐機中のヘリコプター

座席に座りシートベルトを締め、マイク付きの大きなヘッドフォンをかけます。エンジン音がうるさいので、パイロットとの会話はこのマイクとヘッドフォンで行うことになります。ちなみに、この機体にはエアコンがありませんでしたので、当日の気温が30度近くあったため出発前はかなり暑かったです。航行時は風が入ってくるので、エアコンなしでも全然問題ありませんでした。冬はかなり寒くなりそうなので防寒対策は必要かもしれません。

エンジン始動、ローターが回り始めると機体が大きく揺れ始めます。そして、少し浮かび上がった状態で、飛行場の誘導路に沿って滑走路まで地を這うように移動し、滑走路から上空へ舞い上がりました。ヘリコプターの場合も飛行機と同じように滑走路から離陸するんだなあ、と今回初めて知りました。

みるみるうちに上空へ上がり、西方面の百舌鳥古墳群を目指しました。ちなみに、今回のショートコース(10分)は高度300mでの遊覧で、ロングコース(18分)は高度600mでの遊覧だそうです。地図上の航行コースはほぼ同じですが、古墳近くで旋回しながら高度を上げるため、その分時間がかかるのだそうです。しかし、高度300mでも十分高いし、古墳見物にはショートコースで十分な気がしました。

遊覧飛行の流れ

仁徳天皇陵を上空からその2

八尾空港を離陸してから4分ほどで、仁徳天皇陵の近くにやって来ました。当日は天候にも恵まれ、前方後円墳の「かぎ穴」の形がはっきりとわかりました。これは感動です!

しばらく百舌鳥古墳群のあたりを遊覧。ヘリコプターの助手席に座ったのは大正解でした。前面が足元までガラス張りになっているため、景色の見え方が全然違います。ただし、高いところが苦手な人は要注意かもしれません。

上から見た応仁天皇陵

続いて、東方面へ進路をとり2分ほどで古市古墳群の上空へ。仁徳天皇陵に次いで大きな応神天皇陵(誉田御廟山古墳)もはっきりと見えました。

古市古墳群をひととおり遊覧したあと、北に進路をとり八尾空港に戻りました。八尾空港を出発してから到着するまでの時間は13分でしたので、遊覧時間としてはぴったり10分だったようです。

はじめ、遊覧時間10分というのは短いように思っていましたが、思っていたコースは一通り回ることができ、感動する景色も見ることができて、特に物足りなさは感じることなく、大満足でした。体感的には30分以上楽しめたような気がしています。

また、オプショナルツアーや運行会社によって違いはあるかもしれませんが、飛行機やヘリコプターの操縦席に座ってみることができ、とても貴重な体験となりました。

まとめ:仁徳天皇陵「観光プランまとめ」展望台・遊覧飛行・博物館

本記事の内容をまとめると次のとおりです。

  • 仁徳天皇陵は日本最大級の前方後円墳で、世界文化遺産に登録されている
  • 墳丘の全長は約525メートルで、世界三大墳墓の一つとされる
  • 古墳内部には立ち入れず、外周からの見学のみ可能
  • 現地への最寄り駅はJR阪和線の百舌鳥駅と三国ヶ丘駅で、徒歩圏内に位置する
  • 百舌鳥駅南側の陸橋や三国ヶ丘駅屋上の「みくにん広場」から古墳を眺められる
  • 堺市役所高層館21階の展望ロビーからは斜め上から古墳全体を見渡せる
  • 展望ロビーは無料で利用でき、360度のパノラマビューが楽しめる
  • 堺市博物館では古墳の出土品や模型の展示を見ることができる
  • 堺市博物館の百舌鳥古墳群シアターではVR映像による上空視点からの仮想体験が可能
  • 仁徳天皇陵の周囲を歩くことでそのスケールの大きさを体感できる
  • 遊覧飛行ではセスナやヘリコプターで真上から古墳の「かぎ穴」の形状を確認できる
  • 遊覧飛行は10〜20分程度で、費用は1人あたり2万〜5万円前後が目安
  • 遊覧飛行は事前予約が必要で、天候によって中止の可能性がある
  • 観光プランは徒歩での周遊と展望スポットの組み合わせが手軽で人気
  • 「がっかり」と感じる人もいるが、工夫することで満足度を高めることは可能

やっぱり遊覧飛行はすごいです!

上でも説明しましたが、仁徳天皇陵を見るには、多少費用はかかりますが遊覧飛行がやっぱりすごいです!複数人で参加すると費用も抑えられるので、興味がある方は一度検討してみてください。

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