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インドネシアのジャワ島にある世界遺産登録の仏教遺跡、ボロブドゥール(「ボロブドール」とも表記)へのツアーを検討するとき、どの発着地が効率的か、現地で何をどこまで回れるのかが気になるところです。世界最大級の仏教遺構であるボロブドゥール寺院遺跡の周辺にはプランバナン寺院など歴史と自然が調和した見どころが点在するからです。
また、ボロブドゥール遺跡のあるインドネシアは島国のため、ツアーの出発地によって移動経路が大きく変わります。そこで本記事では、ボロブドゥール遺跡への行き方の現実的な選択肢を整理し、限られた時間でも満足度を高めるボロブドゥール遺跡めぐりのコツをわかりやすく解説します。
さらに、催行会社が提供するボロブドゥール遺跡ツアーの代表的なタイプと、スケジュール設計がしやすいジョグジャカルタ発のボロブドゥール遺跡ツアーの優位性や、観光動線が長くなりがちなバリ島発のボロブドゥール遺跡ツアーの特徴も比較しています。現地での滞在を快適にするボロブドゥール観光に便利なホテルの選び方まで含め、はじめての方でも迷わず計画できる内容でまとめました。
- 本記事で説明するポイント
- ・ボロブドゥール遺跡のツアーにおけるジョグジャカルタ発とバリ島発の違い
・現地へのアクセスとボロブドゥール遺跡への行き方の整理
・ボロブドゥール遺跡の見どころを押さえる遺跡めぐりの手順
・予算や発着地、時間別のツアー選びの考え方
ボロブドゥール遺跡とツアーの基本情報と魅力

まずここでは、ボロブドゥール寺院の特徴と歴史、ボロブドゥール遺跡の見どころを解説、ボロブドゥール遺跡と国家の文化背景、ボロブドゥール遺跡への行き方の選択肢、ボロブドゥール遺跡めぐりで外せないポイント、ボロブドゥール遺跡へのツアーの種類と特徴などについて解説し、ボロブドゥール遺跡とツアーの基本情報と魅力を伝えます。
InJourney Destinations: 公式チケット予約販売サイト(英語)
ボロブドゥール寺院の特徴と歴史
ボロブドゥール寺院は9世紀頃にジャワ島中部で築かれた大規模仏教遺跡で、三層構造の大地形に合わせてテラス状に石段と回廊が重なる構造をもちます。回廊には仏教説話を主題にした精緻なレリーフが続き、上層には複数のストゥーパが配されています。ボロブドゥール寺院全体は宇宙観を象徴する設計とされ、下層から上層に進むにつれて俗世から解脱へと至る道筋を体験できる構造です。
ボロブドゥール寺院は周辺の火山活動や気候により長く埋没と発見を繰り返してきましたが、20世紀後半の修復を経て世界遺産に登録され、保全と観光利用の両立が図られてきました。現在は遺跡保全のための入場制限や観覧ルールが整備され、見学の質と持続可能性が両立する運用が進んでいます。
入場制限と服装規定について

ボロブドゥール遺跡の上部ストゥーパ群へ登る人数には日次上限が設定されており、混雑期には入場規制がかかる場合があります。また、週によっては保全日の設定により主要エリアの見学が制限される日もあるため、訪問予定日が決まったら早期に確認しておくのがおすすめです。
また、ハイヒールの着用が禁止されたり、短い丈の服装には現地貸与のサロン着用が求められるなどの服装規程があります。例えば、登頂時は遺跡保護に配慮した専用サンダルへの履き替えが案内されることもありますので、現地の指示に従うようにしましょう。
ボロブドゥール遺跡の見どころを解説
ボロブドゥール寺院遺跡での最大の見どころは、回廊のレリーフ群と上部のストゥーパ帯です。レリーフは宗教的意味合いだけでなく、当時の生活や交易の様子を映し出す歴史資料としても価値があります。上層部ではストゥーパの透かし越しに広がる田園と山並みの景観が得られ、天候に恵まれれば芸術的な写真の撮影も可能です。観光時にはレリーフを丁寧に見る時間を確保しつつ、日中の強い日差しや突然のスコールに備えた休憩計画を織り込むと、満足度の高い体験となります。
また、ボロブドゥール遺跡周辺には、同じく世界遺産に登録されたプランバナン寺院や、ラトゥ・ボコ寺院などの遺跡もあり、ボロブドゥール遺跡の観光と組み合わせて楽しむことも可能です。
ボロブドゥール遺跡と国家の文化背景

ボロブドゥール遺跡があるインドネシアでは、ボロブドゥール遺跡はジャワ島の王朝文化と仏教思想の交流が生んだ記念碑的存在となっています。同一エリアにはヒンドゥー寺院群で知られるプランバナンがあり、宗教芸術が共存しながら発展した歴史的背景を現地で実感できます。稲作文化や火山地形、モンスーン気候など自然条件と人々の生活が美術と建築に影響を与えており、宗教儀礼や祝祭の日には参拝や動線が変わる場合があります。こうしたインドネシアの国家としての文化背景を理解すると、装飾や配置の意味が立体的に感じられ、鑑賞体験が一段と深まります。
ボロブドゥール遺跡への行き方の選択肢
ボロブドゥール遺跡に隣接する都市はジョグジャカルタとなります。ジョグジャカルタ市内やジョグジャカルタへのアクセスとしては、日本からジョグジャカルタへの直行便はありませんので、ジャカルタやバリ島などインドネシアの主要都市からジョグジャカルタ行きの国内線へ乗り継ぐのが一般的です。
インドネシアの国内線でジョグジャカルタの空港(ジョグジャカルタ国際空港またはアジスチプト国際空港)に到着すると、そこからタクシーやツアーの車で遺跡エリアへ向かいます。新空港であるジョグジャカルタ国際空港からボロブドゥール遺跡までの距離は約60kmあり、車での所要時間は1時間半程度です。一方、発着便数の少ないアジスチプト国際空港からからボロブドゥール遺跡までの距離は約40kmで、渋滞がなければ車での所要時間は1時間ほどですが、市街地を通過するため交通状況により所要時間が大きく変動するため、1時間半程度かかる場合もあります。
なお、ボロブドゥール遺跡でサンライズ登頂やサンセット観賞をしたい場合は、ジョグジャカルタ市内のクラトン宮殿やタマンサリなどもあわせて観光したい場合は、ボロブドゥール遺跡付近やジョグジャカルタ市内のホテルで宿泊するのが現実的です。ジョグジャカルタ国際空港からジョグジャカルタ市内へは空港連絡鉄道「KAI Bandara」を利用すると所要時間40分ほどで到着できるので便利です。
ボロブドゥール遺跡めぐりで外せないポイント

ボロブドゥール遺跡めぐりの基本は、上でも説明した通り、下層回廊のレリーフをじっくり時間をかけて鑑賞しながら順に進み、上層のストゥーパ群で視界の開ける景観を楽しむ動線となります。ボロブドゥール遺跡で奇麗な写真を撮影するチャンスは、早朝のサンライズ登頂と夕刻のサンセット観賞です。日中の観光ではレリーフ鑑賞や博物館の見学に時間を充てると効率が上がります。
ボロブドゥール遺跡には500体規模とされる多数の仏像が配されていますが、保護区域となっている場所には注意しながら現地の指示に従って見学することが重要です。また、水分補給や日除け対策、段差の上り下りを見越した歩行のペース配分などを意識すると、全体を通して疲れにくくなります。
ボロブドゥール遺跡へのツアーの種類と特徴
ボロブドゥール遺跡には個人で訪問することも可能ですが、交通手段の確保が難しいことからツアーに参加するのがおすすめです。特に日本語ガイドにより案内してくれるツアーは遺跡の意味や歴史を理解しながら鑑賞できるので満足度は高くなります。
ボロブドゥール遺跡へのツアーの種類としては、発着地については、ジョグジャカルタやバリ島からの発着となるもののほか、日本発着のツアーなどもあります。観光時間としては、早朝のサンライズ登頂、夕刻のサンセット観賞、日中の観光などがあります。また、ボロブドゥール遺跡だけを観光する半日観光や、近隣のプランバナン寺院などをあわせて観光する終日観光、ジョグジャカルタ市内のタマンサリなども観光する2日観光もあります。
ほとんどのツアーでは、ボロブドゥール遺跡その他の入場チケットが主催会社で予約購入されており、観光の際には少人数制や行列スキップが採用され、限られた時間でもボロブドゥール遺跡の回廊と上層の双方を押さえやすいように構成されています。また、現地ではツアー専用車で効率的に移動でき、ホテルまたは空港への送迎付きがあることも一般的です。ボロブドゥール遺跡へのツアーの代表的なものを以下に紹介します。
ベルトラ: ジョグジャカルタ/バリ島発のボロブドゥールへのツアー
klook: ジョグジャカルタ発ボロブドゥールへのツアー
クラブツーリズム: クラブツーリズム (海外旅行の「キーワード検索」で「ボロブドゥール」)
ボロブドゥール遺跡へのツアーを選ぶならジョグジャカルタ発

続いてここでは、ボロブドゥール遺跡ツアー:ジョグジャカルタ発着の利便性、ボロブドゥール遺跡ツアー:ジョグジャカルタ発とバリ島発との違い、ボロブドゥール遺跡観光におすすめのホテル選びのポイント、ジョグジャカルタ発のボロブドゥール遺跡ツアー体験レビューを紹介し、ボロブドゥール遺跡へのツアーを選ぶならジョグジャカルタ発が有利であることを理解します。
ボロブドゥール遺跡ツアー:ジョグジャカルタ発着の利便性
現地オプショナルツアーによるボロブドゥール遺跡ツアーには、ジョグジャカルタやバリ島を発着地とするものがありますが、なかでもジョグジャカルタ発はボロブドゥール遺跡までの移動時間が短いため、様々な形態のツアーを組みやすく、提供されているツアーの数も最も多くなっています。このようにジョグジャカルタ発着のツアーは利便性が高く、おすすめです。
例えば、ジョグジャカルタ発着のツアーであれば、観光時間を確保しやすく、ボロブドゥール遺跡における早朝や夕刻の登頂枠の確保や、近隣遺跡であるプランバナン寺院の同日周遊など、短い滞在でも満足度の高い内容になっています。また、突発的な入場制限や天候変化があっても、観光スケジュールの再調整により、満足度を落とすことなく観光を続ける余地が広がるという利点もあります。ジョグジャカルタ発着のツアーは、価格面でも比較的安値で安定しており、旅行全体のコスト管理がしやすく、おすすめです。
ボロブドゥール遺跡ツアー:ジョグジャカルタ発とバリ島発との違い

ボロブドゥール遺跡ツアーには上で紹介したジョグジャカルタ発着のツアー以外にも、バリ島発着のツアーもあります。バリ島発着のツアーは、バリ島でのリゾート滞在と組み合わせやすい一方、国内線フライトによる移動が加わるため、移動時間や手間が増えがちです。
特に、バリ島発着の日帰りツアーでは、国内線フライトの時間帯や本数によっては、サンライズ登頂やサンセット観賞は予定しにくいケースも多くあります。これらを比較した要点は下記のとおりです。
比較項目 | ジョグジャカルタ発着 | バリ島発着 |
---|---|---|
ボロブドゥール遺跡までの移動時間 | 約1時間半(専用車) | 約3時間(国内線フライト+専用車) |
観光時間帯の柔軟性 | 観光時間の柔軟性が高く、早朝や夕刻も可 | 観光時間は日中に限定される傾向 |
周辺スポットの観光 | 周辺遺跡やジョグジャカルタ市内の観光も組み入れ可 | プランバナン寺院以外の組み入れは難しい |
現地での予定変更への対応 | 柔軟に対応可 | 対応が難しい |
コスト | 比較的安価で安定 | 高額になりやすい |
以上のとおり、ジョグジャカルタ発着のツアーがボロブドゥール遺跡をメインに観光するのに最適なのに対し、バリ島発着のツアーはリゾート滞在を優先したプランニングに向いています。
ボロブドゥール遺跡観光におすすめのホテル選びのポイント
ボロブドゥール遺跡を観光する場合、個人で訪問する場合でも、ツアーに参加する場合でも、ホテル選びは利便性と観光時間の確保に直結します。例えば、ボロブドゥール遺跡で早朝のサンライズ登頂や夕刻のサンセット鑑賞を重視するならボロブドゥール遺跡近隣のホテルを選ぶと移動負担が軽くなり、夜明け前の出発でも余裕を持てます。
また、観光を終えたあと、グルメやショッピングを組み合わせたい場合は、ジョグジャカルタ市内の利便性を優先する手もあります。ジョグジャカルタ市内の主なホテルであれば、ボロブドゥール遺跡ツアーへの送迎も問題ないでしょう。
その他にも、遺跡を一望できる高級リゾートホテルから、送迎に強い中価格帯のホテル、個人旅行者向けの小規模ホテルまで選択肢は広くあます。ボロブドゥール遺跡観光におすすめのリーズナブルなホテルとしては、例えば、楽天トラベルやアゴダなどから予約可能です。
⇒ 楽天トラベル
⇒ アゴダ
ジョグジャカルタ発のボロブドゥール遺跡ツアー体験レビュー
筆者は、ジョグジャカルタ発着の日本語ガイドによるツアー「日帰り ボロブドゥールとプランバナン」に一人旅で参加しましたので、そのときの体験レビューをご紹介します。
ホテルへの送迎は楽ちんでした
ツアーの車は朝8時に私が泊まっていたジョグジャカルタ市内のホテルのロビーまでお出迎えしてくれました。このホテルはジョグジャカルタの中心地ではあるものの、小さなホテルでしたので、送迎してくれるかどうか不安でしたが、ちゃんと車で来てくれました。運転手の方と、日本語ガイドの方(30代くらいの女性の方で日本語がとても上手)、そして参加者は私ひとりでした。車は普通の乗用車(日本車)で、快適でした。まずは、簡単に今日のツアーの内容の説明を受けてスタートとなりました。
最初はボロブドゥール寺院遺跡から

最初に向かったのは世界遺産のボロブドゥール遺跡です。いきなり本日のメインディッシュからとなりました。ホテルを出て車で約1時間走り、朝9時頃にボロブドゥール遺跡に到着しました。ボロブドゥール遺跡では、現地の専門ツアーガイド(60歳くらいの男性で日本語が上手)に交代し、1時間くらいかけて遺跡を見学しました。とにかくその大きさは想像以上でした。

まずは、順番通り回廊のレリーフをじっくり観察しながら進みました。日本語ガイドさんが説明してくれたおかげで、レリーフの意味などを理解することができて、楽しい観光です。とにかく、そこらじゅうに細かいレリーフが施されていました。それぞれに物語が表現されているようです。

遺跡はピラミッド状になっており、下から順に上へ登りながらって見学を進めていきます。階段はかなり急傾斜なので、手すりをつかみながらゆっくり上り下りするのがおすすめです。靴は運動靴などの動きやすいものにするといいでしょう。

ボロブドゥール遺跡の頂上からの眺めは絶景でした。今回はサンライズ登頂やサンセット鑑賞のないツアーでしたが、次回はサンライズ登頂やサンセット鑑賞もしてみたいなと思いました。

最上段には、釣鐘状をした多数のストゥーパが神秘的な光景を表していました。各ストゥーパの中には仏陀の像が納められているようです。その数がすごいです。

こうして約1時間かけてボロブドゥール遺跡の観光を終えました。ボロブドゥール遺跡で担当してくださった日本語ガイドさんの説明はとても分かりやすく、写真の撮影ポイントなどもアドバイスしてくださり、親切な方でした。
パオン寺院とメンドゥ寺院を訪問

ボロブドゥール遺跡の次は、パオン寺院に移動。ボロブドゥール遺跡からは2~3kmほどなので、車で10分もかかりませんでした。パオン寺院の規模は小さいですが、「ボロブドゥール寺院遺跡群」の名称で世界遺産に登録されている寺院のひとつです。パオン寺院以降のガイド(遺跡の説明など)は車に同乗している本ツアーの日本語ガイドさんが直接行いました。このガイドさんの説明もとても上手で、ときどき冗談なども言いながら楽しませてくれました。

続いて「メンドゥ寺院」に移動。こちらもパオン寺院からは2kmほどなので、車で5分ほどです。メンドゥ寺院も同様に、「ボロブドゥール寺院遺跡群」の名称で世界遺産に登録されている寺院のひとつです。

広い敷地内に大きなガジュマルの木があったのが印象的でした。南国に来たんだなあと実感しました。

その近くには「インドネシア日本友好親善之碑」というものが建っていました。このメンドゥ寺院で本日のツアー前半が終了。時間は11時頃となり、これから一旦ジョグジャカルタへ戻って昼食をとります。
昼食とコーヒー製造直販店訪問

ちょうど12時頃にジョグジャカルタのレストランに到着。インドネシア料理ブッフェのお店。いわゆる“プンドポレストラン”というところ。広間では伝統舞踊のパフォーマンスが行われていました。日本の大手旅行代理店も利用するレストランだそうです。料理の種類は豊富で、どれも美味しかったです。昼食の後は本日後半の観光、プランバナン方面のスタートですが、その前に。まずは、ジョグジャカルタから6kmほどにあるコーヒー製造直販店に立ち寄ります。「コピ・ルアク」の製造直販店、「Kopi Luwak Mataram」というお店です。

「コピ・ルアク」とは、ジャコウネコの糞からとれるコーヒーのことです。このお店では、ケージの中で飼っているジャコウネコを見ることもできます。また、コピ・ルアクの製造過程も詳しく展示・説明されていました。特に押し売りといったこともなく、また普段目にしない珍しいものなので面白かったです。

ジャコウネコのケージを見ると「あぶない」と日本語でのみ表示されていました。どれだけ多くの日本人が立ち寄っているのだろうと感心しました。

最後にコーヒーの試飲がありました。「ジャコウネコの糞」と聞くと変な気分ですが、味はほのかな甘みがあってとても美味しいです。カフェインが少ないことが特徴だとか。私は、お土産に一袋購入しました。
午後はプランバナンとセウ寺院などを観光

続いて世界遺産であるプランバナンへ移動。ここはジョグジャカルタから15kmほどと、ボロブドゥール遺跡に比べてそれほど離れていません。とはいえ、あれやこれやで到着した時間は午後2時を過ぎていました。こちらも迫力がある遺跡です。ヒンズー教寺院ということから、仏教寺院であるボロブドゥール遺跡とは明らかに印象が異なります。

入口からまっすぐに伸びる東参道では、6つの祠堂の全体像を見ることができます。中心に建つのは、ヒンドゥー教の三大神を祀る「シヴァ堂」「ブラフマー堂」「ヴィシュヌ堂」です。この3つの主祠堂の前には、それぞれの神が乗り物としていた3つの祠堂が並んでいます。かつては6つの祠堂の周りを取り囲むように、200以上もの小祠堂(ペルワラ)が建てられていたそうです。しかし、度重なる地震やムラピ山の噴火などでそのほとんどは崩壊してしまいました。現在も修復作業は行われていますが、まだまだ崩れたままの状態となっています。

ここで、これまで快晴だった天気が急変。突然のスコールでしばし雨宿り。しかし、この先の予定もあり、当分止みそうにないので大雨の中、観光を続けることに。ガイドさんが傘をもって来ていたので助かりました。

靴の中が水浸しになりながらプランバナンの観光を終え、観光バス(ミニトレイン)に乗って「セウ寺院」へ移動します。移動中にようやく雨も止みました。

セウ寺院に到着。入口に立つ守護神クベラ像がなんとも可愛らしいです。セウとは「1,000の寺院」の意味で、かつては主祠堂の周りに200以上ものペルワラが建っていたと言われていますが、プランバナン同様に崩壊し、再建された一部を除いては、がれきの山となっていました。

セウ寺院の観光を終え、観光バスでプランバナンの入口に戻ります。売店で椰子の実を買いました。スプライトを混ぜるというガイドさんお勧めの飲み方を試してみたところ、結構おいしいです。
最後はプラオサン寺院を観光
いよいよ本日の観光最後のスポット「プラオサン寺院」です。プランバナンからは車で5分ほど。ここもセウ寺院と同様に遺跡は崩壊されており、目下、復旧作業を進めているところのようでした。

以上で、楽しく中身の濃いツアーは終了。ホテルに到着したのは、ほぼ予定通りの午後6時頃でした。ジョグジャカルタ発着の現地ツアーを利用することにより、ボロブドゥール遺跡とプランバナン寺院、その周辺の複数の遺跡を1日で効率よくまわることができました。日本語ガイド付きだったので、遺跡に関する詳しい解説を聞くことができ、遺跡に込められた意味を理解することで、大変楽しい観光となりました。
やはり、日本語ガイド付きのツアーはおすすめです。
まとめ:ボロブドゥール遺跡のツアーはジョグジャカルタ発がおすすめ

本記事の内容をまとめると次のとおりです。
- ジョグジャカルタ発着のツアーは観光内容の選択肢が多く急な予定変更にも対応可
- ジョグジャカルタ発着のツアーは移動時間が短いので観光時間帯の柔軟性が高い
- ジョグジャカルタ発着のツアーではサンライズ登頂の行程を組みやすい
- バリ島発着のツアーはリゾート滞在型の旅に適している
- ボロブドゥール遺跡やプランバナン寺院は入場チケットの予約購入が必要
- ボロブドゥール遺跡の登頂枠は上限があり早期の予約確保が有効
- ボロブドゥール遺跡ツアーに参加すると行列スキップなどで時間ロスを抑えられる
- ボロブドゥール遺跡では回廊レリーフの物語を理解しておくと鑑賞の満足度が上がる
- ボロブドゥール遺跡でのサンライズ登頂とサンセット鑑賞は写真映えのチャンスである
- 近隣のプランバナン寺院をあわせて訪問することで宗教芸術の対比を体験できる
- ジョグジャカルタ市内のクラトン宮殿やタマンサリなども見どころである
- ボロブドゥール遺跡近郊のホテルは早朝出発に強く滞在効率が高い
- ジョグジャカルタ市内のホテルはグルメやショッピングを組み合わせやすい選択肢
- ボロブドゥール遺跡では服装規定やサンダルなどの現地案内に従い観光する
- 日本語ガイド付きツアーは遺跡の意味や歴史を理解しながら鑑賞できる
- ボロブドゥール遺跡の観光をメインにするならジョグジャカルタ発着のツアーがおすすめ