白川郷と五箇山の違いは?観光時間の目安とおすすめモデルコース

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白川郷と五箇山の違いは?観光時間の目安とおすすめモデルコース

世界遺産に登録されている「白川郷・五箇山の合掌造り集落」へ足を運ぼうと考えたとき、「岐阜県の白川郷」と「富山県の五箇山」のどちらを訪れるべきか、両方を訪れるべきか、迷う方は多いのではないでしょうか?

両者の間にはどのような違いがあるのか、観光にかかる時間はどれくらいなのか、といった疑問が浮かぶはずです。また、それぞれのスポットへは車や路線バスを利用してどのようにアクセスするのか、五箇山のうち相倉集落と菅沼集落ではどっちがいいのかなど、事前に知っておきたい情報はたくさんあります。

この記事では、白川郷と五箇山を実際に訪問した筆者が、その体験をふまえながら、白川郷と五箇山の魅力や特徴を比較し、充実した旅行にするためのヒントを分かりやすくまとめました。スケジュールを立てる際の参考にしていただき、素晴らしい原風景に出会う旅の準備にお役立てください。

本記事を読んでわかるポイント
・白川郷と五箇山の規模や雰囲気における違い
・それぞれの集落を観光するために必要な所要時間の目安
・車や路線バスを活用したスムーズなアクセス方法とルート
・両方の世界遺産を1日で効率よく巡るためのモデルコース

白川郷と五箇山の違いを楽しむ観光と所要時間

白川郷と五箇山の違いを楽しむ観光と所要時間

合掌造りの美しい景観で知られる白川郷と五箇山ですが、その規模や観光地としての成り立ちには大きな差があります。ここでは、それぞれの特徴を比較しながら、目的に合わせたおすすめの選び方や、歴史的背景の違いについて詳しく解説していきます。

どっちがいい?目的で選ぶおすすめ集落

旅行の目的と同行者に合わせた選択肢

白川郷と五箇山のどちらを訪れるべきかは、旅行の目的や誰と行くかによって大きく変わります。歴史文化を探訪する筆者としては、どちらにも甲乙つけがたい魅力があると感じていますが、まずはご自身が「どのような旅の時間を過ごしたいか」を想像してみることが重要です。

初めて合掌造りを見る方や、ご家族、友人グループでの旅行で、食べ歩きやお土産探しといった観光地ならではの活気を存分に楽しみたい方には、圧倒的な規模を誇る白川郷(岐阜県大野郡白川村)がおすすめです。白川郷の荻町集落には100棟以上の合掌造りが密集しており、メインストリートには飛騨牛の串焼きや五平餅を提供する飲食店、趣のあるカフェ、充実したお土産屋さんが軒を連ねています。国内外から多くの観光客が訪れるため常に賑わいを見せており、どこを切り取っても「The 日本の観光地」という華やかな写真が撮れるのが魅力です。

静寂と原風景を求めるなら五箇山へ

静寂と原風景を求めるなら五箇山へ

一方で、人混みを避けて静かにのんびりと過ごしたい方や、素朴な日本の原風景に心から癒されたい方、あるいはカメラ片手にじっくりと風景撮影に集中したい方には、秘境の趣が色濃く残る五箇山(富山県南砺市)が圧倒的に適しています。

五箇山は白川郷に比べて観光地化されすぎておらず、集落内を歩いていても商業的な看板や喧騒が少ないのが特徴です。地元の人々が今も静かに生活を営む息遣いが感じられ、風の音や鳥のさえずり、川のせせらぎをBGMに、江戸時代にタイムスリップしたかのような静寂な時間を過ごすことができます。また、和紙漉き(わしすき)や伝統楽器「こきりこ」に触れるなど、体験型の観光を楽しみたい方にも五箇山はぴったりです。

目的別の選び方まとめ

  • 白川郷がおすすめな人: 初心者、食べ歩きを楽しみたい人、広大な景色と賑わいを見たい人
  • 五箇山がおすすめな人: 静寂を好む人、伝統文化(和紙漉きなど)を体験したい人、写真愛好家

歴史的背景と雰囲気の決定的な違い

歴史的背景と雰囲気の決定的な違い

幕府直轄領「天領」として栄えた白川郷の養蚕業

両者の違いをより深く理解し、観光を何倍も楽しむために欠かせないのが、それぞれの歴史的背景を知ることです。岐阜県の白川郷は江戸時代、江戸幕府の直接の支配地である「天領」でした。厳しい年貢の取り立てが比較的緩やかだったとも言われており、この地では養蚕(ようさん)が非常に盛んに行われていました。

白川郷の巨大な合掌造りの屋根裏は、単なる物置ではなく、絹糸を生産するための蚕(かいこ)を飼う広大な作業スペースとして機能していました。二階、三階、時には四階建て構造になっているのは、限られた土地で最大限の養蚕を行うための先人たちの知恵です。こうした豊かな産業背景が、現在見られるような巨大で立派な家屋を多数建築・維持する資金源となり、現在の圧倒的な規模感と観光地としての賑やかな雰囲気へと繋がっています(出典:文化庁 文化遺産オンライン『白川郷・五箇山の合掌造り集落』)。

加賀藩の流刑地であり、裏産業が発達した秘境・五箇山

対する富山県の五箇山は、歴史的背景が全く異なります。江戸時代の五箇山は、加賀藩(前田家)の支配下にありました。四方を険しい山に囲まれ、冬になれば深い雪に閉ざされるこの地は、加賀藩の「流刑地(るけいち)」として利用されるほどの隔絶された秘境だったのです。外部との接触が極端に制限されていたため、独自の文化が外部の干渉を受けずにひっそりと育まれました。

そんな厳しい環境下で五箇山の人々が生き抜くために発達させたのが、和紙作りや、床下での「塩硝(えんしょう:火薬の原料)」作りという裏の産業でした。特に塩硝は加賀藩の軍事力を陰で支える重要な極秘物資であり、この秘密を守るためにも五箇山は長く閉ざされた環境にありました。現在も五箇山が観光地化されすぎず、昔ながらの生活の息遣いや神秘的な静寂が保たれているのは、こうした「秘境としての長い歴史」が色濃く影響しているからだと筆者は考えています。

屋根の形や雪質から見る両者の違い

屋根の形や雪質から見る両者の違い

自然環境に適応した屋根の構造「切妻」と「入母屋」風

一見すると全く同じように見える合掌造りですが、じっくり観察してみると実は屋根の形と傾斜の角度に明確な違いがあることに気がつきます。これには、それぞれの地域に降る「雪質」と風土が深く関係しています。日本の伝統建築の奥深さを感じさせる、非常に興味深いポイントです。

白川郷の合掌造りは、本を開いて伏せたような形の「切妻造り(きりづまづくり)」と呼ばれる建築様式がベースとなっています。岐阜県側である白川郷に降る雪は、富山県側に比べると水分量が少なく、やや軽い雪質です。そのため、屋根の傾斜は約60度と、後述する五箇山に比べるとほんの少しだけ緩やかに設計されています。また、白川郷の家屋は、谷を吹き抜ける強い風の抵抗を減らし、屋根に当たる日照量を調節するために、ほとんどの家屋が同じ方向(南北)を向いて建っているのも特徴的な景観を生み出しています。

豪雪地帯ならではの急勾配と、丸みを帯びた五箇山の破風

一方、日本海側に近い富山県の五箇山は、冬になると日本海からの湿った季節風が直接ぶつかるため、水分をたっぷりと含んだ「重く湿った雪(ぼたん雪)」が大量に降ります。この重い雪が屋根に長く留まると、家屋はその凄まじい重量で押し潰されてしまいます。

そのため、雪が自然に、かつ素早く滑り落ちるよう、白川郷よりも屋根の傾斜がさらに急勾配(約60度以上)に造られています。また、五箇山の屋根は妻側(屋根の側面)の破風(はふ)の裾が少し丸みを帯びており、一見すると「入母屋造り(いりもやづくり)」のようにも見える独特の優美なラインを描いています。雪質という自然の脅威に対するアプローチの違いが、数キロしか離れていない両地域の建物のデザインに明確な差を生んでいる事実に、歴史のロマンを感じずにはいられません。

五箇山の相倉集落と菅沼集落の違い

五箇山の相倉集落と菅沼集落の違い

山腹に広がるパノラマと日本の原風景「相倉集落」

五箇山を観光する際、事前に知っておくべき重要なポイントがあります。それは、五箇山という一つの巨大な集落があるわけではなく、主に「相倉(あいのくら)集落」と「菅沼(すがぬま)集落」という、少し離れた2つのエリアから構成されているという点です。これら2つの集落にもそれぞれの個性があり、見どころが異なります。

相倉集落は、庄川の谷底から少し山を登った段丘上(標高約400メートル)に位置しています。現在約20棟の合掌造り家屋が現存しており、五箇山の中では規模が大きな集落です。傾斜地に田畑や石垣が広がり、のどかな山村の風景がそのまま残されています。少し歩いて展望スポットまで登れば、集落全体を見渡すことができ、周囲の山々と合掌造りが織りなす大パノラマは格別です。のんびりと里山の風景を散策したい方には相倉集落が向いています。

コンパクトで歩きやすい川沿いの里「菅沼集落」

一方の菅沼集落は、庄川の蛇行する川沿いのわずかな平坦地に位置しています。現存する合掌造り家屋は約9棟と小規模で、集落全体が非常にコンパクトにまとまっています。坂道が少なく平坦なため、体力に自信がない方やご年配の方でも歩きやすいのが嬉しいポイントです。

規模は小さいものの、江戸時代の加賀藩の裏産業であった塩硝作りについて学べる「塩硝の館」や、五箇山の民俗文化を展示する「五箇山民俗館」といった見学施設が充実しており、歴史や文化を効率よく深く学ぶのに適しています。

五箇山内の2大集落の比較メモ

  • 相倉(あいのくら)集落: 約20棟。山の中腹にあり、展望台からの景色が美しい。起伏が少しある。
  • 菅沼(すがぬま)集落: 約9棟。川沿いの平地にあり、コンパクトで歩きやすい。資料館が充実。

白川郷の観光にかかる所要時間の目安

白川郷の観光にかかる所要時間の目安

サクッと主要スポットを巡るなら「2〜3時間」

国内最大規模の荻町集落を有する白川郷を観光する場合、どれくらいの時間を見ておけば良いのでしょうか。スケジュールを組む上で、所要時間は最も気になるポイントの一つです。まず、白川郷の定番スポットを効率よく巡る「標準的な観光」であれば、平均2〜3時間がひとつの目安となります。

この2〜3時間の使い方のイメージとしては、まず集落を一望できる「城山天守閣展望台(荻町城跡展望台)」へ向かい、ポスターなどでよく見るあの有名なパノラマ絶景を写真に収めます。その後、集落内へ下りて、国指定重要文化財である最大規模の合掌造り「和田家」や、内部の構造が美しい「神田家」「長瀬家」などのうち1〜2軒を見学します。残りの時間で、メイン通りを歩きながら五平餅の食べ歩きを楽しんだり、「であい橋」という吊り橋を渡って美しい川の景色を眺めたりすれば、2〜3時間で十分に白川郷のエッセンスを味わうことができます。

ランチや細部までじっくり楽しむなら「半日(4〜5時間)」

しかし、人気の飲食店でゆっくりと郷土料理のランチ(名物の手打ち蕎麦や、飛騨牛の朴葉味噌焼きなど)を味わいたい場合や、お土産屋をじっくり見て回りたい場合は、2時間ではあっという間に過ぎてしまい、時間が足りなくなってしまいます。

また、集落の中心部から少し離れた「野外博物館 合掌造り民家園」まで足を延ばしたり、混雑を避けて裏路地の水路沿いを散策してこだわりの写真撮影を楽しんだりするのであれば、半日(4〜5時間程度)の時間をゆったりと確保しておくことを強くおすすめします。なお、ここで紹介する所要時間はあくまで一般的な目安です。連休や雪のシーズンなどの混雑状況によって移動時間は大きく変わるため、正確な情報は公式サイトや現地の観光案内所で随時ご確認ください。

五箇山の観光にかかる所要時間の目安

五箇山の観光にかかる所要時間の目安

1つの集落をサクッと散策するなら「1〜1.5時間」

一方、五箇山の観光にかかる時間は、白川郷に比べて規模が小さいため、比較的短く設定することができます。限られた旅行スケジュールの中でも組み込みやすいのが五箇山の魅力の一つです。

相倉集落、あるいは菅沼集落のどちらか1箇所に絞ってメインに散策する場合、1〜1.5時間程度で十分に回ることができます。例えば菅沼集落であれば、集落内をぐるりと歩いて風情を楽しみ、「塩硝の館」や「五箇山民俗館」といった資料館の展示をじっくり見学しても、1時間少々あれば満足感を得られます。また、少し足を伸ばして「五箇山和紙の里」などで伝統的な和紙漉き体験(所要時間約30分程度)を楽しんだとしても、1.5時間から2時間を見ておけば焦ることなく過ごせます。

両方の集落を巡る場合でも「2〜3時間」あれば満喫可能

せっかく五箇山まで来たのだから、相倉集落と菅沼集落の両方を見ておきたいという方も多いでしょう。両集落は車で15分ほど離れた場所に位置していますが、移動時間を含めても2〜3時間確保しておけば、五箇山の2つの顔をたっぷりと堪能できます。

相倉集落で展望台からの里山の絶景を楽しみ、趣のある古民家カフェで一休みしたあと、菅沼集落へ移動して歴史資料館を見学する、といった充実したプランも容易に組み立てられます。スケジュールがタイトな方や、他の北陸エリアの観光地(金沢や高岡など)への移動途中に立ち寄りたい方にも、五箇山は非常に適した観光スポットであると筆者は感じています。

白川郷と五箇山の観光に必要な時間の違い

白川郷と五箇山の観光に必要な時間の違い

現地での滞在時間に加えて、移動にかかる時間も旅行計画において重要なポイントです。ここからは、自家用車やレンタカー、あるいは公共交通機関を利用した場合の具体的なアクセス方法や、限られた時間の中で両方の世界遺産を満喫するための欲張りな日帰りモデルコースをご紹介します。

車でのアクセス方法と移動ルート

東海北陸自動車道を利用したスムーズな移動

白川郷と五箇山を巡る際、最も自由度が高く利便性が良いのは、やはり車やレンタカーでの移動です。かつては険しい山道に阻まれた秘境でしたが、現在は「東海北陸自動車道」が全面開通した恩恵により、アクセスは飛躍的に向上しました。

驚くべきことに、岐阜県の「白川郷IC」と富山県の「五箇山IC」は隣接しており、高速道路を利用すれば片道わずか30〜40分程度で行き来することができます。この近さがあるからこそ、後述する「1日で両方巡る観光ルート」が現実的なものとなります。名古屋方面から北上するルート、あるいは金沢や富山方面から南下するルートのどちらからでも、この東海北陸自動車道を利用するのが大定番のアクセス方法となります。途中には日本でも有数の長さを誇る「飛驒トンネル」などがあり、山を貫く壮大なドライブを楽しむことができます。

■ 白川郷や五箇山を効率的に観光するなら、やはりレンタカーがベストです。お得なレンタカーについては、こちらも参考にしてください。

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冬季の雪道運転における厳重な注意点

ただし、車でのアクセスにおいて一つだけ絶対に忘れてはならないのが、冬季(例年12月〜3月頃)の運転です。白川郷・五箇山周辺は日本有数の豪雪地帯であり、冬場は道路が完全に雪や氷に覆われます。

冬場の運転にはスタッドレスタイヤの装着、またはタイヤチェーンの携行といった厳重な冬装備が「絶対」に必須です。昼間に雪が溶けても、夕方には急激な冷え込みで道路が凍結する「ブラックアイスバーン」が発生し、非常に滑りやすくなります。

特に冬季の雪道運転は命に関わる危険を伴う場合がありますので、最終的な判断は専門家(現地のレンタカー会社や道路交通情報局、JAFなど)に相談するか、自己責任のもと、無理のない計画を慎重に検討してください。

世界遺産バスを利用するアクセス方法

世界遺産バスを利用するアクセス方法

山道・雪道が不安な方にも安心な公共交通ルート

「車の運転免許を持っていない」「山道・雪道の運転はどうしても不安だ」という方にとって、非常に頼もしい味方となるのが、富山県の高岡と白川郷を結ぶ「世界遺産バス(加越能バス)」です。この路線バスを利用すれば、雪道の運転ストレスを感じることなく、安全かつ快適に両方の集落を巡ることができます。

世界遺産バスは、北陸新幹線が停車する「新高岡駅」や、あいの風とやま鉄道の「高岡駅」を出発し、城端エリアを経由して、五箇山の「相倉口」や「菅沼」のバス停に停車しながら、終点の「白川郷(荻町バスターミナル)」へと向かいます。

高岡駅から白川郷までの所要時間は2時間10分、運賃は大人2,000円です。車窓からは庄川の美しい峡谷や、冬には雪景色に染まる山々の風景をゆったりと楽しむことができるため、移動時間そのものが素晴らしい観光体験となるでしょう。

出発地・主要駅経由地(五箇山エリア)到着地(白川郷エリア)
高岡駅前・新高岡駅相倉口(相倉集落)・菅沼(菅沼集落)白川郷バスターミナル

事前の時刻表確認とフリーきっぷの活用

世界遺産バスを利用する際の注意点として、大都市の路線バスのように頻繁に運行しているわけではないという点が挙げられます。1日の便数は限られているため(高岡駅~白川郷が1日4往復)、事前に時刻表をしっかりと確認し、観光滞在時間と次のバスの出発時刻を計算して、乗り遅れのないようにスケジュールを組むことが極めて重要です。

また、白川郷と五箇山を両方巡る旅行者に向けて、お得な「フリーきっぷ」が販売されています。「五箇山・白川郷フリーきっぷ 」は、高岡駅前・新高岡駅 ⇔ 白川郷間で世界遺産バスを乗り降り自由なきっぷです。発行日より2日間有効なので、白川郷などで一泊する場合にも便利です。発売額は、大人3,500円/小人1,750円で、加越能バス乗車券センター(高岡駅ステーションビル)や新高岡駅観光交流センターなどで購入できます。

両方を日帰りで巡る観光モデルコース

両方を日帰りで巡る観光モデルコース

欲張りな旅行者のための1日完全制覇プラン

「せっかく遠くまで足を運ぶのだから、白川郷と五箇山の両方を1日で巡ってしまいたい!」と考える方も多いでしょう。前述の通り、高速道路や世界遺産バスを利用すれば、この2つの世界遺産を1日で巡ることは十分に可能です。高山や金沢、富山といった周辺の主要観光都市を起点とした場合となりますが、移動時間とそれぞれの観光滞在時間を含めてトータル7〜8時間程度の日帰りコースとなります。

ここでは、筆者がおすすめする、両者の違いを比較しながら無理なく楽しめる「欲張り観光モデルコース」の一例(自家用車・レンタカー利用想定)をご紹介します。ご自身の出発地や利用する交通機関に合わせて時間を調整してみてください。

おすすめモデルコース(金沢を起点に所要時間:約8時間)

【9:00】金沢を出発
金沢のホテルで朝食を済ませたら、車で出発します。東海北陸自動車道を利用してまずは富山県側の五箇山を目指します。渋滞がなければ、五箇山まで約1時間で到着できます。

【10:00】五箇山・菅沼集落を散策(滞在:約1時間)
まずはコンパクトな菅沼集落へ。川沿いの風情ある景色を楽しみながら、「塩硝の館」で裏産業の歴史を学びます。朝の澄んだ空気の中での散策は格別です。

【11:15】五箇山・相倉集落へ移動&散策(滞在:約1時間)
車で約15分移動し、相倉集落へ。少し坂を登って展望台から合掌造りのパノラマを撮影します。この時点で、観光地化されていない素朴な雰囲気をしっかりと心に刻んでおきましょう。

【12:30】白川郷へ移動&ランチ(滞在:約3.5時間)
東海北陸自動車道で白川郷へ移動。到着後、まずは腹ごしらえです。飛騨牛の握りや郷土料理でランチを満喫します。

【14:00】白川郷・荻町集落をじっくり観光
食後は、城山展望台からの広大な景色を眺め、和田家などの巨大な合掌造りの内部を見学します。五箇山との規模の違いや、観光客の賑わいの差を肌で感じることができるはずです。お土産を購入し、16:00頃に白川郷を出発し帰路につきます。渋滞などがなければ、金沢には17:00頃(所要時間約1時間)に到着できます。

まとめ:白川郷と五箇山の違いは?観光時間の目安とおすすめモデルコース

まとめ:白川郷と五箇山の違い

ここまで、世界文化遺産である2つの合掌造り集落について比較してきました。規模が大きく、華やかな観光地として国内外から多くの人々を惹きつけてやまない岐阜県の白川郷。一方で、日本の失われつつある原風景が色濃く残り、山あいの深い静寂に包まれた富山県の五箇山。これら2つの地域は、距離こそ近いものの、屋根の造りといった建築様式から、天領と流刑地という歴史的背景、そしてそこで育まれた養蚕や塩硝作りといった産業に至るまで、それぞれ全く異なる独自の文化が息づいていることがお分かりいただけたかと思います。

旅のスタイルに合わせて最高の時間を

旅行の計画を立てる際、どちらか一方の集落にじっくりと時間をかけて滞在し、その土地の空気を深く吸い込むのも素晴らしい旅の形です。あるいは、先ほどご紹介したモデルコースのように、1日かけて両方の集落を巡り、その明確なコントラストを肌で感じるのも、歴史文化探訪の醍醐味と言えるでしょう。

白川郷 五箇山 違い 観光 時間 をしっかりと把握したうえで、ご自身の旅のスタイルや目的に合った最適なスケジュールを計画してみてください。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、そして冬の雪景色と、季節ごとに全く異なる絶景を見せてくれる合掌造り集落でのひとときは、きっと心に深く残る素晴らしい体験となるはずです。

次のアクションへのヒント

■ 白川郷や五箇山を訪問するなら金沢や高岡を拠点にするのが便利です。JRとホテルはバラバラで手配するよりもセットで予約したほうが便利でお得です。こちらの「JR+宿泊」セットも参考にしてみてください。

 → 【日本旅行】往復のJRと宿泊がセットになって、こんなにお得!!

■ 白川郷や五箇山を効率的に観光するなら、やはりレンタカーがベストです。お得なレンタカーについては、こちらも参考にしてください。

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