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ウランバートルはモンゴルの首都であり、歴史と文化が色濃く残る観光名所が点在する都市です。この記事では、ウランバートルにある歴史文化を知ることのできる観光名所に関心を持つ方に向けて、筆者のレビューを交えた定番スポットの紹介から、交通手段や宿泊施設まで幅広く紹介しています。
例えば、ウランバートルの観光名所を効率よく巡るための移動手段として、公共バスやタクシーの乗り方、タクシー配車アプリの活用法も解説しています。さらに、チンギスハーン国際空港 からウランバートル市内へのアクセス方法や、宿泊施設としては、ウランバートルホテル、東横INNウランバートル、フラワー ホテルなどの具体例をあげて特徴を紹介します。本記事を読んで、ウランバートでの歴史文化に触れる旅の魅力を知る手がかりになれば幸いです。
- 本記事で説明するポイント
- ・ウランバートルの歴史文化を知ることができる観光名所について
・空港から市内への交通手段と市内観光でのバスやタクシーの利用方法
・ウランバートルの治安状況と安全に観光するための基本的な注意点
・ウランバートルのおすすめホテル3選とその特徴の紹介
ウランバートルにおける空港アクセス・名所観光での交通手段

ここでは、チンギスハーン国際空港から市内へアクセスする際の交通手段として空港シャトルバスや正規タクシー、ウランバートル市内で名所観光する際の交通手段として公共バスやタクシー(白タクや配車アプリの利用)、そしてウランバートルの治安と安全対策につい詳細に解説します。
モンゴル政府公認 観光ポータルサイト(英語): GO MONGOLIA
チンギスハーン国際空港から市内へのアクセス
ウランバートルの空の玄関口である「チンギスハーン国際空港」からウランバートル市内の中心部までの交通手段としては、空港シャトルバスまたはタクシーの利用になります。
チンギスハーン国際空港とウランバートル市内との距離は50kmほど。途中6車線の高速道路が整備されており、タクシーの場合、渋滞がなければ1時間かかりませんが、渋滞すれば2時間以上かかることもあります。空港シャトルバスは、途中の停留所もあるので、タクシーよりも所要時間は長くなります。
空港シャトルバス

チンギスハーン国際空港からウランバートル市内へのアクセスには、空港シャトルバスがおすすめです。バスの座席数は45席あり、空調完備、監視カメラ付きなので安全性も高いです。空港シャトルバスの路線は以下のとおり2路線あります。
■ X:19路線(空港~スフバートル広場) | |
主な停留所 | チンギスハーン国際空港 → ボヤント・オハ・スポーツ総合センター → ヤルマグ第一バス停 → 中央スタジアム → スフバートル広場 |
運賃 | 大人 15,000トゥグルグ、小人 7,000トゥグルグ |
■ X:20路線(空港~タワン・シャル) | |
主な停留所 | チンギスハーン国際空港 → ボヤント・オハ・スポーツ総合センター → 国立文書管理庁 → タワン・シャル |
運賃 | 大人 10,000トゥグルグ、小人 5,000トゥグルグ |
正規タクシー

空港からウランバートル市内への正規タクシーは、空港1階到着フロアの受付カウンターで手配可能です。車種は、セダンタイプの一般タクシーと、ミニバンタイプのVIPタクシーの2種類があり、料金の目安としては、一般タクシーが100,000トゥグルク、VIPタクシーが150,000トゥグルクです。家族連れや大きな荷物がある場合にはVIPタクシーを選ぶほうがいいかもしれません。支払方法は、現金かクレジットカードです。
ウランバートル市内での交通手段
ウランバートル市内において、観光名所をめぐるときの交通手段としては、公共バスまたはタクシーのどちらかを利用することになります。
公共バス

ウランバートル市内を移動する際に便利なのが、公共バスです。運賃が非常に安く、主要な観光地を結ぶ路線も多いため、コストを抑えたい旅行者にとっては魅力的な交通手段です。
まず、通常のバスは一回の乗車で一律1,000トゥグルク、トロリーバスは一回の乗車で一律500トゥグルクです。なお、同日内の最大4回までの乗り継ぎは無料です(ただし、乗降時にカードをタッチする必要あり)。
公共バスの運賃の支払方法は交通系ICカード「U-money」のみです。現金での支払いはできないので注意が必要です。U-moneyカードはバス停近くのコンビニで購入・チャージが可能で、初回はカード代(3,800トゥグルク)とチャージ代を合わせて支払います。
公共バスの乗車方法は、乗車時はバス前方のドアから乗り込み、運転席の横の読み取り機にU-moneyカードをタッチします。降車時は後方のドアから降り、ドア付近にある読み取り機にU-moneyカードを再度タッチします。
なお、ウランバートルの公共バスでは日本のような次の停留所のアナウンスや表示がありません。さらに、「降車ボタン」もなく、バスは乗降の有無にかかわらず全ての停留所で停車します(日本の電車と同じシステム)。そのため、スマホのナビアプリなどを活用して、目的地に近づいたかどうかを自分で判断する必要があります。
また、公共バスの混雑時にはスリにも注意が必要です。貴重品は体の前で持つなど、基本的な防犯意識を持って行動しましょう。このように、公共バスは安価で便利な移動手段ですが、使いこなすには少し準備が必要です。慣れれば、ウランバートル市内を効率よく移動できるようになります。
タクシー(正規タクシー/白タク)

公共バスでは待ち時間や乗り継ぎが必要となり、場合によっては時間のロスも発生します。また、目的のスポットの近くに停留所がない場合もあります。そのような場合、タクシーのほうが限られた滞在時間を有効活用したスムーズな移動ができることも多くあります。
ウランバートルにはタクシー会社が運営する正規タクシーのほか、個人の自家用車による「白タク」があります。正規タクシーは車体や屋根に「TAXI」の表示がありますが、白タクは一般の乗用車と同じなので、どれが白タクなのか見分けがつきません。ウランバートル市内では、正規タクシーはホテルなどの近くで見かけますが、街中を流れているのは大部分が白タクのようです。
日本では白タクは違法で怪しいイメージがありますが、ウランバートルでは一般的な交通手段で、現地の皆さんは日常的に利用しています。もちろん、外国人旅行者はボラれることもあるようなので、事前に料金を交渉したほうがいいかもしれません。筆者の場合は面倒くさくて一度も交渉しませんでしたが、すべて適正料金の支払いでOKでした。
街中でのタクシー乗車時、正規タクシーならメーターを作動させます。白タクの場合は、トリップメーター(走行距離を計るメーター)をリセットさせます。降車時、正規タクシーならメーターに表示された金額を請求され、白タクの場合は、トリップメーターの距離に応じた金額「乗車距離(km)×1,500~2,000トゥグルク」(端数は感覚で四捨五入)が請求されます。ちなみに、チップなどは不要です。
タクシーを捕まえるときは、道路のそばに立って手を横に伸ばす感じで合図します。普通の自家用車ばかりのように見えますが、かなりの確率で白タクが流れているようですので、とにかく車が走っていたら手を横に伸ばして合図します。ウランバートル市内である程度の交通量がある道路なら3分以内に白タクが止まってくれると思います。
乗車したら運転手に行き先を告げます。英語がほぼ通じないと思いますので、モンゴル語の読み方で伝えるか、スマホで地図を見せたり、有名な観光名所であればその写真などを見せたりすれば大丈夫です。
配車アプリでタクシー乗車

ウランバートルでは、タクシーを利用する際に配車アプリを活用することで、より安全かつスムーズな移動が可能になります。特に観光客にとっては、言語の壁や料金交渉の不安を軽減できる点が大きなメリットです。
現地で広く使われているのが「UBCab」という配車アプリです。このアプリは、乗車前に目的地を設定し、料金の目安を確認できる仕組みになっています。そのため、ぼったくりの心配が少なく、安心して利用できます。
UBCabでは、車種の選択も可能で、「JustCab」や「Standart」など、用途に応じた6種類の車両を選べます。また、GPSを使って現在地を正確に把握できるため、ドライバーとのやり取りも最小限で済みます。クレジットカード等によるアプリ内決済も可能ですが、アプリにカードを登録することに抵抗のある場合は、現金決済にすると安心です。
ウランバートルで配車アプリUBCabを使う際は、基本的な操作方法を理解しておくと安心です。特に初めて利用する方でも、手順を覚えておけばスムーズに移動できます。
まず、事前準備としてUBCabをスマホにインストールします。日本の電話番号でも登録可能なので、旅行前に日本にいるときに準備しておくと便利です。言語設定は「English」を選びます。
次に、実際にタクシーを呼ぶときは、乗車場所をアプリの地図上でピンを動かして指定します。名称検索も可能なので、ホテルや観光地の名前を入力するだけでも設定できます。希望する車種を選んだら、目的地を入力し、表示されたルートと料金目安を確認します。
「Verify」ボタンを押すと予約が開始され、ドライバーの情報が表示されます。車両の到着までの時間やナンバーも確認できるため、乗車時の不安を軽減できます。このように、UBCabの使い方はシンプルですが、事前の準備と基本操作の理解が快適な移動につながります。
ウランバートルの治安と安全対策
ウランバートルの治安は、比較的安定していると言われています。ただし、海外旅行先としては最低限の注意を払うことが必要です。
まず、観光客が利用するウランバートル市内中心部では、昼間の治安は良好です。主要な観光地やホテル周辺では警察の巡回もあり、安心して歩ける環境が整っています。例えば、スフバートル広場周辺は観光客が多く、トラブルの少ないエリアです。
一方で、夜間の外出には注意が必要です。人通りの少ない場所や暗い路地では、スリや軽犯罪のリスクが高まるため、できるだけ複数人で行動するか、徒歩は避けてタクシーを利用するのが安全です。前述の通り、ウランバートルでは白タクも一般的ですが、乗車前に料金交渉を行うことでトラブルを避けられます。配車アプリUBCabを使うと更に安心できます。
また、公共バスを利用する際は混雑時のスリに注意しましょう。財布、スマホ、パスポートなどの貴重品の管理を徹底し、特にスマホはストラップなどで体から離れないようにして持ち歩くことが望ましいです。
このように、ウランバートルの治安は比較的良好であり、過度に警戒する必要はありませんが、基本的な安全対策を講じることで、より安心して観光を楽しむことができます。
ウランバートルで歴史文化に触れる観光名所めぐり
続いて、筆者が実際にウランバートルを訪問した際のレビューを通じて歴史文化に触れることのできる定番観光名所を紹介します。更に、ウランバートルのおすすめホテル情報として、ウランバートルホテル、東横INNウランバートル、フラワーホテルの3選を紹介し、「ウランバートルつまらない」という声について、筆者なりの見解を述べさせていただきます。
ウランバートルの定番観光名所めぐりレビュー
筆者はモンゴルを一人旅し、ウランバートルの定番観光名所をめぐる一日観光をしましたので、そのときのレビューをご紹介します。このレビューでは、いくつかのウランバートルの定番観光名所を紹介していますが、どれもモンゴルの歴史と文化を感じさせてくれる興味深いスポットばかりでした。このレビューを読むことで、ウランバートルでの観光名所めぐりを具体的にイメージするのに役立てば幸いです。
スフバートル広場

ウランバートルの旅はまずここからと言えるほど、この街のシンボルとなっている広場です。ウランバートル市の中心にあるので、たいていのホテルからもアクセスは便利だと思います。筆者は後述するウランバートルホテルに宿泊しましたが、スフバートル広場まで約500mとすぐ近くにありました。ここは、とても広い敷地の中央にダムディン・スフバートルの騎馬像が建ってるのが特徴です。

ダムディン・スフバートルとは、モンゴル人民党を結成し、ソ連赤軍と連携して、1921年のモンゴル革命で中国から独立してモンゴル人民政府を樹立した英雄です。スフバートル像の周囲には、ベンチや花壇などがありますが、それ以外、この広場には何もありません。

スフバートル広場の北側には、大きな建物の政府宮殿が隣接しており、政府宮殿の中央には巨大なチンギスハーンの像があります。このチンギスハーン像がこの広場の目玉です。国内外の観光客も多く、みなさんチンギスハーン像の前で記念撮影していました。チンギスハーンは今も衰えぬ人気ぶりのようです。
政府宮殿以外にも、スフバートル広場周辺には、モンゴル国立オペラ劇場、ウランバートル中央郵便局、モンゴル証券取引所などの公的機関の大きな建物が建っていました。さきほど2つ上の「ダムディン・スフバートルの騎馬像」の写真の左側奥に見える三角屋根のピンク色の建物は、モンゴル国立オペラ劇場です。このモンゴル国立オペラ劇場は、戦後のシベリア抑留された日本人らの手によって作られたとのこと。
終戦時に旧ソ連の捕虜となった日本の軍人、軍属などの一部はシベリアを経由してモンゴルに送られ、2年間、首都ウランバートルの建設などに従事させられました。このとき約1,600人の日本人が亡くなったとされる強制労働の事実を知る人は、日本でもモンゴルでも多くありません。
ガンダン・テクチェンリン寺

スフバートル広場の次に白タクで向かったのは、ガンダン・テクチェンリン寺です。ガンダン・テクチェンリン寺は、1838年、活仏(チベット仏教の高僧)であるボグド・ハーン5世によって建設された寺院で、モンゴルにおけるチベット仏教の中心的存在となっています。モンゴルでは13世紀のモンゴル帝国時代からチベット仏教の影響を強く受けており、現在も人口の約60%は仏教信者とのことです。
ガンダン・テクチェンリン寺の場所は、ウランバートル市の中心部ではあるのですが、下の地図のとおり、やや入り組んだ場所であるため、アクセスにはタクシーの利用がおすすめです。さきほどのスフバートル広場からなら3km弱なので、移動にかかる所要時間は10分ほどでした。
白タクのドライバーは車をガンダン・テクチェンリン寺正面の門の前に止めてくれました。門の前にはハトがたくさんいて、観光客が来るとハトのエサを売っているおばさんが寄ってきます。筆者は無視していそいそと寺の門をくぐりました。門をくぐってすぐ右手の建物でチケットを購入しています。チケットは4,000トゥグルクで、敷地内に複数ある寺院すべての共通チケットになっているようでした。
ガンダン・テクチェンリン寺の境内入口などでの検札はありませんが、たまにお坊さんから声をかけられてチケットの提示を求められるので、最後までなくさないように保管しておきましょう。ガンダン・テクチェンリン寺での見どころは、敷地の中央にある観音堂(Migjid Janraisig)です。

観音堂の中には、高さ約26.5mの開眼観音像が安置されています。正式名称は、”メグジド・ジャナライサク”といい、モンゴル最後の君主で盲目だったボグド・ハーン8世(1869~1924年)がその治癒を祈願して建立されたとのこと。その後、旧ソビエトにより破壊され、現在の観音像は1996年に再建されたものです。再建されたばかりなので見た目も美しく、なかなかの迫力がありました。

観音堂の入口でも、お坊さんがチケットを販売しています。すでに購入していれば二重に買う必要はありませんが、観音堂内で写真撮影する場合には、チケットとは別途、写真撮影料7,000トゥグルクが必要になりますので、開眼観音像を写真撮影したい方は、お坊さんに写真撮影料を払っておきましょう。筆者は写真撮影するために写真撮影料を払いました。チケットや領収書などはもらえませんが、詐欺のようなものではないので、心配は不要です。
モンゴル恐竜中央博物館

続いて訪れたのはモンゴル恐竜中央博物館です。モンゴル恐竜中央博物館は、恐竜の化石を展示している博物館です。モンゴルは世界的な恐竜化石の産地として有名ですから、モンゴルへ来た記念に是非とも立ち寄ってみたいスポットでした。場所は下の地図のとおり、ウランバートル市内の中心部にあり、さきほどのガンダン・テクチェンリン寺から1kmほどの距離なので、筆者は歩いて移動しました。
モンゴル恐竜中央博物館の入場料は5,000トゥグルク、写真を撮影する場合は写真撮影料5,000トゥグルクを追加で払います。もちろん筆者は写真撮影料5,000トゥグルクも払いました。モンゴル恐竜中央博物館の建物はそれほど大きくなく、入口を入ってすぐの1階展示ホールと、2階にある2つの展示室で構成されています。

見どころとしては、1階展示ホールと2階の展示室にそれぞれ1体ずつ展示されている恐竜の全身骨格です。上の写真が1階展示ホールのもので、下の写真が2階の展示室にあるものです。

写真ではあまりお伝えできないかと思いますが、これらの恐竜の全身骨格は全部本物だとするとすごいです。これだけでも10,000トゥグルク以上の価値は十分あると思いました。そのほか、恐竜の一部の化石や卵の化石など多数展示されていました。
ザイサン・トルゴイ

次に訪れたのはザイサン・トルゴイです。ここはウランバートル市内南側の小高い丘の頂上にある戦勝記念碑です。見晴らしがよく、北を向けばウランバートル市内を一望でき、南を向けばモンゴルらしい草原の丘が広がっています。下の写真は南の方角を見た眺望で、モンゴルらしい風景を楽しめます。

逆に北のほうを見渡すと、下の写真のように発展しつつあるウランバートルの市街地を見渡すことができます。歴史文化に興味があるなしにかかわらず、ウランバートルに滞在するなら是非ここに足を運んでいただきたい場所です。

ザイサン・トルゴイの位置は、下の地図のとおりで、スフバートル広場からは5kmほどの距離にあります。タクシーなら20分くらいで行くことができます。
この戦勝記念碑は、モンゴルが第二次世界大戦に参戦して勝利したことを記念するものです。当時のモンゴルはソ連の衛星国として、ソ連の参戦した1945年8月8日の2日後の8月10日に宣戦布告し、ソ連軍とともに旧満州や内モンゴルへの軍事作戦を行いました。

ザイサン・トルゴイは、丘の7合目くらいまで車道があり、そのあと頂上までは階段になっています。7合目までタクシーで行くのもいいですが(歩いても登れますが)、ザイサン・トルゴイの北側に隣接するビル「ザイサン・ヒル(Zaisan Hill Complex)」を利用してビル内のエスカレーターで7合目まで行くのがおすすめです。

ザイサン・ヒルは、いわゆる複合商業施設となっている大きな建物です。建物の正面広場に戦車のモニュメントがあるので、わかりやすいです。まず、このザイサン・ヒル内に入り、エレベーターで7階まで行くと、この建物とザイサン・トルゴイの7合目をつなぐ渡り廊下が接続されていますので、これを通って7合目まで出ることができます。

このザイサン・ヒル内には、ショッピングモールのほか、映画館、ゲームセンター、レストラン、カフェなどがあり、ザイサン・トルゴイを観光するついでに、ここのカフェで休んだり、ここで昼食をとったりするのもいいと思います。2階にはセルフサービス式のフードコートがあり、モンゴル料理のほか、和食、ピザ、ハンバーガー、韓国料理など、メニューも豊富なので、モンゴル料理が苦手な人もここなら安心して食事ができると思います。
ノミンデパート

ノミンデパートもウランバートで是非訪れてみたい場所としてご紹介します。ノミンデパートは1924年創業の100年以上の歴史があるデパートで、もともとは国営デパートとして営業が始まりました。現在でも、モンゴルで一番大きなデパートだそうです。ソ連時代のデパートの面影を残す場所として興味深いところです。
場所は、下の地図のとおりウランバートル市の中心部で、スフバートル広場からは1kmの距離なので、徒歩でも十分可能ですし、この大通りは公共バスの路線も多いので、公共バスに乗ってもいいでしょう。筆者は宿泊しているウランバートルホテルから公共バスを利用しました。
ノミンデパートは、1階は食品売場、2階と3階にはカシミヤのお店があり、最上階の6階には小物や工芸品などのモンゴルのお土産が販売されています。とくに6階のお土産売場にある商品の種類はとても多いので、気に入るものが何か見つかると思います。筆者の場合、モンゴルでのお土産はすべてここで解決できました。

また1階には、ちょっとおしゃれなカフェもありますので、ショッピングのあとここでコーヒーでも飲んでいくのもいいと思います。構造的には古い建物ですが、テナントとして入っているお店は現代風のものが多いように思いました。
以上のとおり、ウランバートルで定番になるような観光名所をご紹介しましたが、いずれのスポットもウランバートル市内の中心部にありますので、公共バスやタクシー、徒歩などを使って効率的にまわることが可能でした。ウランバートルには歴史と文化を体感できる観光名所が点在しており、どれも個性的で見応えがありました。
ウランバートルのおすすめホテル情報
ウランバートルでの宿泊先選びは、観光の快適さを左右する重要なポイントです。市内中心部には、立地・設備・価格のバランスが取れたホテルが複数あります。筆者がおすすめするホテルを3つご紹介します。
ウランバートルホテル

ウランバートルホテルは、スフバートル広場でウランバートル市内中心部に位置する5つ星ホテルです。空港からのアクセスや市内観光地へのアクセスがとても良好で、フィットネスセンターや朝食付きのサービスも充実しています。筆者もウランバートルホテルに宿泊しましたが、とても快適でした。
このウランバートルホテルの最大の特徴はその歴史にあります。ウランバートルホテルはモンゴル初のホテルとして1961年に開業し、モンゴルの社会・政治・文化の歴史において重要な役割を果たしてきたホテルです。ウランバートルホテルは当時のモンゴル共産党指導者ユムジャーギーン・ツェデンバルによって設立され、彼の妻アナスタシア・フィラトヴァが設計と内装に深く関与しました。彼女は最高の職人とデザイナーを選び、ロビーやホールの色彩まで自ら決定したとされています。
1980年代から1990年代にかけて、複数の外国大使館(最後はトルコ大使館)がホテル内に設置され、国際外交の拠点としても機能しました。また、1991年の民主化革命時には、共産党指導者と民主活動家が非公式に会合を開いた場所としても知られ、モンゴルの未来がここで議論されたとされています。歴史好きには興味深いホテルです。
なお、2024年には全面改装が行われ、最新設備を備えた113室の客室、レストラン、フィットネスセンター、イベントホールなどが整備され、歴史を感じるモダンなラグジュアリーホテルとなっています。筆者からの一番のおすすめはこのウランバートルホテルです。
アゴダで「ウランバートルホテル」を予約
東横INNウランバートル

次に紹介するのが、日本人にはおなじみの「東横INN」のチェーン店である「東横INNウランバートル」です。日系のビジネスホテルチェーンが運営しており、海外でも日本国内と同様のサービスを受けられる点が大きな魅力です。場所は、スフバートル広場から大通り(Peace Avenue)沿いを約3kmとロケーションは悪くありません。
東横INNウランバートルの客室はビジネスホテルらしく、清潔で機能的な造りになっており、必要な設備が過不足なく整っています。特に、バスタブ付きの浴室やウォシュレットなど、日本人にとって快適なポイントがしっかり押さえられています。
また、フロントには日本語対応スタッフが常駐しているため、言語の不安がある方でも安心して滞在できます。チェックインやチェックアウトの手続きもスムーズで、初めての海外旅行でも戸惑うことは少ないでしょう。
一方で、注意点としては、朝食の内容が現地仕様である場合があることです。日本の東横INNと同じような和食を期待すると、少しギャップを感じるかもしれません。ただし、近隣にはカフェやレストランも多く、食事の選択肢には困りません。
このように、東横INNウランバートルは、日本人旅行者にとって安心感のある宿泊施設であり、快適な滞在をサポートしてくれるホテルです。
フラワーホテル

3つめのホテルは「フラワーホテル」です。このフラワーホテルもスフバートル広場から約2kmのところにあり、ウランバートル市内で観光に便利なホテルのひとつです。立地の良さと施設の充実度がバランスよく整っており、日本との合弁で設立された日系ホテルであることから、日本語ができるスタッフも常駐し、日本人観光客にとって安心できるホテルです。
まず、フラワーホテルの館内には、レストランやカフェが併設されており、食事や休憩にも困りません。特に、モンゴル料理を気軽に楽しめるレストランは、現地の味を体験したい方にとって魅力的なポイントです。また、日本人観光客の好みにあった大浴場があるのも他のホテルにはない特徴のひとつです。
ただし、施設の一部はやや年季が入っているため、最新の設備を求める方には物足りなさを感じる可能性があります。とはいえ、清掃は行き届いており、快適に過ごすことができます。
そのほか、ウランバートルには高級ホテルからゲストハウスまで幅広い選択肢がありますが、初めて訪れる方にはできるだけウランバートル市内中心部のホテルをおすすめします。主要な観光名所やショッピング施設が徒歩圏内にあり、移動の負担が少ないためです。
ウランバートルつまらないは本当?
ウランバートルが「つまらない」と感じるかどうかは、訪れる人の目的や期待によって大きく異なります。実際には、筆者の体験レビューでも紹介した通り、歴史や文化に触れられる観光名所が多く、見どころは十分にあります。
例えば、スフバートル広場ではモンゴル独立の象徴である騎馬像やチンギスハーン像を間近に見ることができ、モンゴルの歴史を肌で感じられます。また、ガンダン・テクチェンリン寺ではチベット仏教の荘厳な雰囲気を味わえ、観音像の迫力に圧倒されるでしょう。
さらに、モンゴル恐竜中央博物館では、世界的にも貴重な恐竜の化石が展示されており、科学や自然史に興味がある方には魅力的なスポットです。ザイサン・トルゴイからの眺望も素晴らしく、都市と草原のコントラストを楽しめます。
ただし、ショッピングやエンターテインメントを重視する方には物足りなさを感じる可能性があります。ウランバートルは自然や歴史を中心とした観光が主であり、派手な娯楽施設は少ないのが現状です。
このように考えると、「つまらない」と感じるかどうかは、旅のスタイル次第です。文化や歴史に興味がある方にとっては、ウランバートルは十分に魅力的な都市と言えるでしょう。
まとめ:ウランバートル観光名所めぐりで歴史文化を知る旅の完全ガイド
本記事の内容をまとめると次のとおりです。
- チンギスハーン国際空港から市内へは空港シャトルバスか正規タクシーで移動可能
- 空港シャトルバスは2路線あり、ウランバートル市内中心部までアクセスできる
- 正規タクシーは空港のカウンターで手配可能で、車種により料金が異なる
- 市内観光には公共バスが安価で便利だがU-moneyカードというICカードが必須
- 白タクは一般的な交通手段で、事前交渉がトラブル回避に有効
- 配車アプリUBCabを使えば言語の壁や料金不安を軽減できる
- スフバートル広場はモンゴル独立の象徴で観光の起点となる
- ガンダン・テクチェンリン寺ではモンゴルにおけるチベット仏教文化に触れられる
- モンゴル恐竜中央博物館では貴重な恐竜化石を鑑賞できる
- ザイサン・トルゴイは市街地と草原の絶景を楽しめる戦勝記念碑
- ノミンデパートは歴史ある大型デパートで土産選びに最適
- ウランバートルホテルは歴史的背景を持つ老舗ホテルである
- 東横INNウランバートルは日本語対応で日本人旅行者に安心感がある
- フラワーホテルは立地と利便性に優れた観光向けホテル
- ウランバートルは歴史文化に興味がある人にとって魅力的な都市である